【気持ちを伝える話し方】
最近、本当に会話のやりとりが出来ない人が多い事を感じます。
厳密にいえば成立した会話が出来ない人が多いということです。
「今の若い人は・・・」と限定するものではなく、「年齢層関係なく」
やはり、仕事でもプライベートでもパソコンやスマホなどが日常で当たり前となり
人との対話の時間が少なくなっている事で、「会話の仕方」を忘れているのでしょう。
特に、インターネットでは自分の観たいものを観て調べたいものだけを調べる一方通行の行為。
それがそのまま会話の中に現れている方が多い事を日々感じます。
あなたは相手の言葉に対して、聞かれている事柄に対して、
理解して、的を射た返答ができていますか。
会話が成立しないので、打ち合わせでも必要以上の時間が掛かり時間内に満足のいく話し合いにならない、時間の無駄遣いになります。
私はイベント等の司会をおこなっております。
皆さんの身近なところでは、結婚式の司会。
通常1回の打ち合わせですので、お顔合わせも含め細かい段取りや進行について直接対面でおこないます。
こんなことがよくあります。
「主賓でご挨拶を頂く方、○○様は現在のご上司ですか?」
「はい」「いいえ」で終わる質問。
しかし
「この方は…、この方が働いていた部署に私が入ったのではなくて、私がいる部署に異動してきて。
去年の4月だったかな。それで、ご挨拶をして頂く事にして~。」
「それでは、あなたの現在のご上司ですね。」
「私がいるところの部長です。」
「では、あなたの現在のご上司でお間違いないですね。」
「私の上司ですね~。」
簡単な「はい」「いいえ」を頂くまでにこんなやりとりがされます。
これは、例外ではなくよくある会話のひとつです。
あなたはどう感じますか。
疲れませんか。イライラしてきませんか。
セミナーや研修では
「ここまでで何か質問はありませんか。他の項目についてはまた後で質問の時間をもうけますので、まずは今やったところまでで質問のある方は?」
「今の中では関係ないかもしれませんが・・・」
これもよくある光景です。
上記からもお分かり頂けるように、簡単に「はい」「いいえ」で終わらせることが出来るものも的を射た返答でなければチグハグな会話のまま時間だけが浪費されていきます。
会話がスムーズに運んでいれば、同じ時間でもっと中身の濃い話ができるはずです。
相手に分かりやすく的を射た話し方は、
相手の質問の答え・『結論』から話す事です。
何を伝えたいのか分からない、言いたい事がわからない、という方の話し方の特徴は
詳細・具体的な内容から入り、そこで終わってしまう事です。
いきなり事細かな状況や内容だけを伝え、結論がない話し方です。
聞き手からすれば
「だから何?」「結局、何が言いたいの?」になってしまいます。
投げかけられた言葉に対して、まずは『結論』
その後に具体的な内容の順で話します。
出来ていますか。
プレゼンテーションの研修・セミナーをしていると
「仕事の時には意識して結論から話すようにしています」という方が圧倒的に多いです。
確かに、仕事では話し方ひとつで売上まで変わってきますので意識する事は大切な事です。
しかし、
プライベートでもあなたの話に付き合きあっている人がいる事をお忘れなく!!
友達だけではありません。
例えば、何か目的を持って買い物に行った時。
あなたはプライベートかもしれませんが、こういったものが欲しいと店員さんに相談したりアドバイスを頂くにも店員さんの質問に対してチグハグな事を返していては、
店員さんもお客様のご要望にお応えしたく一生懸命でもいつまでたっても希望の品はみつかりませんし、
あったとしても、しっかりと伝わっていない分その程度のものになってしまいますね。
相手の質問に対して的を射た答えが返せるように
自分の話したい事だけを話すのではなく
質問の答えからはなせるように意識してみましょう。