SESという業態について考えること【システム会社目線】

笠原拓

笠原拓

テーマ:IT関係

さてネット上ではSESはやめとけとか、闇とかそういう表現が多く出てくると思います。
ただ、なくならない理由は双方にメリットがあるというのも事実です。
そのあたりをシステム会社目線でお伝えできればと思います。

基本システム会社は自社開発、受託開発、SES(準委任)の3種類くらいになるかと思います。

完全自社開発で社員のみ使う場合は影響はないのですが、システム開発をするにあたり、
設計や開発、テストではある程度の人員が必要になります。

業務状況によって人手が必要になるので、社員として作業がないときに遊ばせておくのは
会社としてはもったいないと考えます。

そうなるとある程度手が動かせる人を必要な時にアサインしてもらうというのがSESになります。
SI系の企業は受託でもSESでも人を募集したり応募したりというのはあり得ますので、
うまく人の調整をしているというのが実情です。

このあたりは会社側の論理であり、社員としてはどうなのかというところがポイントになると思います。

社員としては様々な業種、プロジェクトへアサインされるので、一か所に固定されない良さはあります。
ただ、外部要員だとコアな部分の開発などに触れないという部分も一定数あります。
そのため、SESだと技術力がつかないとか、設計できないなど言われるのだと思われます。

弊社でもSESを行っておりますが、上流工程である要件定義や設計から依頼されることも多いので、
企業の考え方や社員のスキルによって異なるのだと思います。
プログラミングやテストしかさせてもらえない企業もあるのは事実ですが、すべてではありません。

とはいえ、未経験でいきなり設計ができるかと言われればNOです。
ある程度経験積むまではプログラミングやテストがメインというのも理解ができます。
弊社としても期間は検討するものの未経験であればできる部分から経験してもらうという判断になります。
一番わかりやすいのがテストなので、そこを実施してもらう流れです。

自社開発であっても担当製品がなくなれば別の製品に移動になりますし、受託でも永遠に続く案件というのはないので、
基本継続と言われていても終了する場合があり、その場合別の案件に移動します。

SESは上記より移動頻度が高くなるので、不安になるのだと思います。
程度はあれどSEなら環境が変わることがあるので、それに負けないスキルをつけるようにしましょう。
自分もそうでしたが、誰かが手取り足取り教えてくれるわけではないので、ご自身で勉強してください。
様々な大企業でリストラがありますので、自分を守れるのは自分しかいません。
せっかくの技術職ですからそれを大いに利用して状況が変化しても大丈夫なように自己研鑽しましょう。
それはご自身に有益になるはずです。

SESであれ、なんであれ、ご自身次第で対応はできます。
もちろん環境がとか人間関係がとかはありますが、それはエンジニアだけではないです。
自分で目標をもってやっていればSESというやり方も理解できるのではないでしょうか。

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笠原拓
専門家

笠原拓(システム開発エンジニア)

株式会社MareSpera

店舗を経営している方々からのリクエストを基に直感的に使いやすいシステムを構築・販売しています。技術のプロとして正当に評価されるべく、プライドを持って多くの方に還元できるシステム開発を心がけています。

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