システム開発における開発手法・工程の定義とは？【システム会社目線】

システム開発をするとなると様々な工程名称が出てくるかと思います。
他業種でも工程というものはありますが、それのシステム開発版と思ってください。

一般的に開発手法としてはウォーターフォール型、スパイラル型、アジャイル型
など色々な手法があります。
ウォーターフォールとは名前の通り工程が順番に流れていき、戻らないという手法です。
スパイラル型、アジャイル型は小さな機能単位で作成しながら評価するという手法です。
当然名前が違うので異なる部分はあるのですが、ウォーターフォールとの対比で使われます。
プロトタイプという試作品を作ってそれを改善していく手法もありますが、上記手法の中でも
作成することがありますので、ここでは割愛します。
最近の手法はアジャイル型が多い気はしますが、場所によってはウォーターフォールも使われています。

開発していく中で工程と言われるものは主に下記になるかと思います。
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要件定義：文字通り、システムの仕様面要件面を決めるもの。システムを作成する前提条件などを考える部分
基本設計：UIと言われる利用者が動かす部分を中心にシステムの基本となる部分を考える部分
詳細設計：上記基本設計で決めたものを具体的に機能ベースで検討する部分。
プログラム設計～単体テスト：詳細設計で決めた通りに各プログラムを作成し、その通り動くかを確認する。
結合テスト：詳細設計で決めた動作が正しく動作するかを確認する。
総合テスト：基本設計で決めた動作が正しく動作するかを確認する。
受入テスト：要件定義で決めた要件・仕様が正しく実現しているかを確認する。
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プログラム設計～単体テストを先っぽとして
要件定義は受入テストで基本設計は総合テストで詳細設計は結合テストで確認するということから
「V字モデル」という言い方もあります。

なお、各工程に略称があったりしますが、これは主にどの企業の仕事をしていたかによって表記が異なるため、
わからない場合は確認をされてください。
さらに基本設計と詳細設計の分かれ目というのも企業によっては異なるものがあります。
基本的にお客様から見える部分が基本設計にあたるものと考えてよいのですが、データベース設計など
開発の軸となる部分なので先に決めたいので基本設計に入れるなどあります。
そのため、工程の説明を開発会社がしてきた場合はどのような作業がどちらに入っているのかを確認したほうが
認識の齟齬が減るかと思われます。

先にお話した開発手法のウォーターフォールは上記で記載した上から流れるものになります。
スパイラルやアジャイルは工程名は同じかもしれませんが、小さい開発が短いスパンで起きると思っていただけると
理解しやすいかと思われます。
ただ、大前提の話などがあれば一番最初に伝えるべきですので、アジャイルだから何かあっても自由に
調整できるとは思われないようお願いいたします。

ざっと記載させていただいたのですが、基本的な考えであり、マネジメントする方、作業する方によって
細かな認識が異なるのも事実です。
丸投げせず適宜状況を聞いていただくキッカケにしていただければ幸いです。

なお、理論はわかるし言いたいこともわかるが、時間もないし、複雑でわからないという場合は
弊社お問い合わせお声かけください。
可能な限り協力させていただきます。