JR東日本が始めた「オフピーク定期券」について思うこと【システム会社目線】

2023年7月25日

テーマ：IT関係

コラムカテゴリ：ビジネス

今年の3月からオフピーク定期券というものが発行されました。
従来の定期券は値上げですが、オフピークは10％引きというのがポイントかと思います。
https://www.koala3research.com/offpeak-important-point/
こちらのサイトがわかりやすいのでリンクします。

公式FAQ
https://www.jreast.co.jp/offpeak_teiki/faq/

各駅ごとに設定されているピーク時間帯を避ければ、安く使えるというものになります。

リモートワークが多い弊社のような業態の場合、そもそも必要な時に実費精算するので、
定期券自体が不要です。
時間をずらして定期的に出社するという企業でかつ時間変更がほぼないという形に限られます。
弊社のような業態は比較的対応しやすい部類ではありますが、よくある形態のSESで
現場が変わると出社時間や経路が変わります。
それ自体は今までと変わりないのですが、精算時が非常に面倒になります。

企業側からみるとある程度の規模の企業だと経理と現場は連動していませんし、
そのそも把握しきれませんから、オフピークなのかそうではないのか判断つきません。
またオフピークで出した時に、業務都合でピーク時間に来てもらわないといけない場合
実費精算になります。
金額は安くなるかもしれませんが、経理として処理が煩雑になるので、今まで通り通常で
出す形なのだと思われます。
また、必ずこの時間でないとダメという業種もありますからそういうことも対処できない理由になります。

個人として面倒なのは継続購入で切替ができないところです。
オフピークと通常で切り替える場合は解約して新規という手順になります。
解約時は窓口で対応するしかありませんから、その分手間です。
またJR東日本しか対応していないサービスなので、他社では対応ができません。
色々乗り入れなどがされている関東では不便であると思われます。

上記を考えると本当に一部の方が利用できるものであり、ピーク時の混雑軽減という観点では
限定的な効果になると思います。
他社連携や切り替え時の手間軽減等があればもう少し増えそうではありますが、
出社してかつ拘束時間が決まっている業種が多い以上、ここを改善するのは難しいと思います。

まだ始まったばかりというのもありますから、しばらく様子見てその結果を踏まえたお話が
どこかでできればと思います。