新マイナカード導入検討から考える新システムへのリプレイスについて
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012847671000.html
このようなニュースが報道されました。
以前もCOCOA不具合の話をさせていただいたのですが、
昨年の9月末からandroid携帯に通知がされなかったということです。
さて発覚が今ですからほぼ半年放置されていたとのことです。
元々不具合の報告がされていたわけですからそれを放置したというのは
問題であると思います。
また、接触通知アプリで接触通知がされないというのは中心の機能が
機能していない、つまり入れる意味がないと判断されて仕方ないということです。
少し話はずれますが、よく日本のIT系のプロジェクトは失敗率が高いと言われます。
何をもって成功とするかが微妙な判断になりますが、ここでは
「必要な機能が必要な時期に揃い問題なく稼働する。」と考えます。
私が思うプロジェクト失敗する主な原因を上げてみます。
1.システム要件がコロコロ変わる。要件が決められないし、決まらない。
2.仕様変更と不具合の区別がつかずとりあえず対応してほしいと言われる。
3.中心となる機能、本当に必要な機能を精査しきれていない。
4.関係者と調整ができていない。もしくはしていない。
COCOAさんのケースは急遽作ったというのもあるので、上記の話が少なからずあるのではないでしょうか。
どのように仕事を依頼したかわかりませんが、仕様が決まっている内容をその通りに作るというのは
どの企業でも普通にできますが、関係者と調整しながら対応するという部分が不得意な企業も
多いのは肌感で感じます。
また、依頼する側もとりあえず作っておいてという形で丸投げのような感じで渡され、
作成する側が困るということも聞きます。
このようなプロジェクトは関係者全員で一丸となって進めないとまずうまくいきません。
そのため、旗を振る役のプロジェクトマネージャーは強い権限がないと各所の言い分に
押し切られるということがでます。
その状況で果たして一丸になれるでしょうか。
民間は営利企業ですが会社の利益を求めるのは当然ですが、自分たちの利益だけでなく、
全体の利益になるような動きをできればと思っております。
綺麗事かもしれませんが、弊社はそれを心がけて日々対応させていただいております。
※このようなお話もありました。綺麗にまとまっているnoteがありましたので引用させていただきます。
https://note.com/mugura/n/ncc3c61de39ea
私がこの業界に入ってからそして今も同じことが繰り返されています。
自社でできないことは協力してやってもらうということは理解できますが、
単純に営業で仕事とってきて中身は丸投げというスタイルはいかがなものでしょうか。
そしてそのような対応をしている企業が多く、技術系の話ができる人は一握りしかいません。
IT系企業がこの状況ですから他の業界に電子化が進むわけがありません。
まずは自社で開発するという前提で発注をさせること、そして発注側も知識を身に着けること
それによりこのような問題が減っていくことを切に願います。