セルフレジの導入による効果からみるIT導入について
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191008/k10012116901000.html
およそ18億円をかけて開発された国の情報管理システムが、
運用を始めてから2年間一度も使われず廃止されていた
という報道がありました。
使い勝手が悪いということで利用されなかったということです。
細かい事情などは記載がありませんので、記事をベースあくまで
個人的な想像の範疇という前提でご覧ください。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
セキュリティの部分に目を向けて作られたものですが、実際現場で
運用する人の意見が一切入っていなかったという部分かと思います。
実際現場の方が使い勝手が悪すぎて使えないという意見があったとなっておりますし、
内部的な通知も足りていなかったと思われます。
各省庁で連携すればいいという話も耳にしますが、基本的に縦割り社会なので、
他省庁の話が勝手に入ってくるということはありません。
そのため、今回管轄が総務省ということですが、他省庁に意見をほとんど聞いていなかったという
ことも想像ができます。
全員の意見を聞いていたらまとまりませんし、かといって聞かな過ぎれば使えないとなり、
利用されません。
優先順位をつけて実施することが大切でかつ確実に必要なものから対応する方針にすれば、
あまりブレることはありません。
ただその優先順位をつけるべき方が機能をしていない場合も多く、現場が混乱する要因となります。
軸がしっかりすれば起きないことが起きるのは、決めるべき人が決められていない、責任をとれない
ということになります。
もし、思い当たる節があれば是非、その部分について見つめなおしていただければと思います。