官公庁のパスワード付きzipファイルを廃止する方針について
以前、「開発における要件定義」というコラムを記載しました。
こちらに書いた内容を行っていても色々対応を進めていったら新しい案がでてきたりと
仕様変更が発生することがあります。
その時に明確に機能を追加するなどであればいいのですが、
要件定義で決め切れておらず曖昧な状態であった場合、仕様変更なのか不具合なのかで
揉めることがあります。
当然、初回の段階できっちり決められればいいですし、システムを作りながら見せるという
アジャイル開発という方法でそのリスクを軽減することは可能です。
では、仕様変更と不具合、基本対応することに変わりはないのですが、何が違うのでしょうか。
それは「費用が発生するか否か」です。
仕様変更はお客さんの都合での変更と考えるので、開発側に問題はないと考えます。
要件通り作っており、対応内容により上振れする場合はその費用をくださいとなります。
不具合の場合は開発側に問題があるとなります。そのため、その修正は開発側持ち出しとなります。
お客さんとしては追加費用は発生しません。
この認識違いで第三者が入ったり、裁判になった例もあります。
また、対応を行った影響で納期に影響を及ぼす場合があります。その場合に
不具合か仕様変更かによって判断は変わります。
開発側としてはどちらになるのかということが死活問題になります。
以前のコラムでもお話しましたが、見た目の話だと簡単に対応できるのに費用を要求するのかと思われるかもしれません。
ただ、その場合には明確な理由があり、その理由をお話しているはずです。
耳を傾けていただければご納得いただけると思います。
わからなければ何回でも確認してください。開発側には説明責任があります。
このあたりをいい加減に対応すると上記で書いたように裁判になります。
そうならないように相手側のお話に是非耳を傾けていただけると幸いです。