●ブラックボードは今、あらゆる分野で活躍中!
売場の看板(パネルPOP)を手軽に作製
●催事案内やコーナー表示のパネルPOP
コーナーサインや催事などを告知して、天井空間に取り付けられるパネルボードは、シーリングPOPとして注目性高く、活気づくりの役目も果たします。
量販店など枚数の多い場合には、デザイン会社などによって作製されていますが、少数なら、自店でも手作りできます。その際には、軽い素材のスチレンボードや、カラフルな「カラーボード」が便利です。
カラーボードは、一般にはホビーの工作材料として使われますが、店頭では切り文字を貼ったパネル看板や、立体ディスプレイなどにも活用。色数が豊富で軽量、加工が簡単、しかもレリーフ(浮き彫り)調の立体感が生まれ、マーカーやポスターカラーで書き込みもできて、ユニークなPOP広告作りに好適な素材といえます。
◆カラーボード用品いろいろ
カラーボードは、発泡スチロールの両面にシルク印刷で着色したボードです。画材店、DIY店、ホームセンターなどで購入できます。例えばその一つの「ニューカラーボード」(アルテ)は、のカラーバリエーションは30色、厚さは5ミリ(土台に使うなら7ミリ厚を)で、サイズもB1判からA3判まで揃っていて、価格はおよそ、B2判で800~900円、A2判で600~700円。
カッティングは、発砲スチロール製なのでカッターナイフでも容易に切れますが、文字やデザインを切り抜くには、熱線カッターが便利です。さまざまな専用カッターが市販されていて、手軽に使うなら「ハレパネ熱線カッター」(プラチナ)など。糸鋸の刃の部分がニクロム線で、発泡スチロールを高熱で溶かしてカットするもの。単一の乾電池を2本使い、価格は販売店価格でおよそ1,300~1,500円です。
◆タイトル文字の型紙を作成
春のブライダルセールのパネル看板を作ってみましょう。先ず型紙を作成します。タイトル文字は手書きでも、また、パソコンのワードのフォントでも良いでしょう。ここでは、Wordの「ワードアート」を活かして「ブライダル」と入力、フォントは「HGP創英角ポップ体」、フォントサイズは120pt、太字の「B」を指定して使っています。同じ要領で「ことぶきセール」も作成。
◆カラーボードのカッティング
ここでは、先端が金属製の電源コード付きの熱線カッターでカラーボードをカット。下にガラス板を敷いて、適当に切った大きさのボードの上に、型紙から一文字ずつ切り抜いた字体を弱粘着テープで留めてカッティング。先端の金属部が高熱になるため、手がヤケドしないように注意します。
◆ボードに文字の貼り付け
切り抜いた文字を、台紙のボードに両面テープ(またはボンド糊)で貼り付けます。全体のバランスを考えながら配列。ここでは、白いスチレンボードに赤や緑の文字を貼り付けていますが、台紙を赤や緑にして、白い文字を貼ればまた違った効果が生まれます
◆パネル看板の出来上がり
切り文字を貼り付けたら、マーカーでキャッチコピーなどを書き込み、さらに、カラーペーパーを切って作った「重ね梅」のワンポイントカットも添えて、婚礼セールの雰囲気を出してみました。こうして、レリーフ調のパネル看板の出来上がりです。シーリングPOPばかりでなく、エンド陳列の上部に、壁面に、またふだんの推奨商品のPOP広告としても活用できます。