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段ボールでユニークなPOP広告

安達昌人

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テーマ:POP広告に段ボールを活用

◆段ボールの特長とは

ダンボール(段ボール)とは、手近な辞典によれば「板紙に波型の段つけ加工を施した中心紙(なかしんし)に、平らな表板紙を貼り合わせたもの」と出ています。つまり段ボールは、日本で生まれた言葉なのです。1955年ごろ、従来の木箱に代って段ボール箱が普及し始めました。自然保護からいえば、この出現は喜ぶべきこと。再生がきく上、中心紙によって衝撃に強いきわめて便利な素材です。丈夫なため、簡単な椅子から子供の遊ぶミニハウスまで作れます。



◆段ボールで楽しく工作

段ボールは、店頭では青果店の値札などに使われているのを見かけますが、その他のお店でも看板などに大活躍。加工しやすい素材であることと、アーシーな色合いが魅力です。カラー塗装した段ボールがホームセンターでも市販されていますが、ここでは身近な大き目の段ボールの箱を利用します。
用意するものは、カッターナイフと下敷きマット、ピンセット、鉛筆、消しゴム、その他の文具類など。まず、段ボールに鉛筆で下書きしたあと(別の紙に描いて留めても可)、カッターナイフで軽くカッティングし、模様の部分の表板紙をピンセットなどで剥がします。すると波型の中心紙が表れます。剥げにくい場合には、水で濡らします。



◆段ボールを活かしたPOP広告例

1)ケント紙の台紙に、カッティングした段ボールのクジラを貼り付けた大型ポスター。目は丸く切った白い紙に、同じく丸い黒い紙を貼り付けたもの。口も白い紙の貼り付けです。上の空間に太字と極太のマーカーでタイトルを描き、さらに中字のマーカーでコピーを描きこんで完成。迫力のある訴求です。



2)「中元セール」は7月7日の七夕と重なるため(8月になる地域も)、ここでは星のキャラクターを活用。天の川をはさんで、段ボールをカッティングした彦星と織姫を貼り付けました。マーカーで文字を描きこんで、長尺パネルの出来上がりです。



◆段ボールのイラスト例

ユーモラスな蛸をカッティング。8本の足には、波型の中芯紙を活かしています。目は白と黒の紙製。こうした工作で、魚や鳩などの鳥、ヒマワリの花、ハロウィンのかぼちゃ、クリスマスのサンタクロースなどシンプルなイラストが作れます。靴店がポスターにカッティングしたブーツ(靴紐も付け)を貼り、「ブーツまつり」をアピールして注視性を高めていました。


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安達昌人
専門家

安達昌人(商品企画)

東京販促実践研究所

POP広告・チラシ・DM作成からディスプレイなど、基礎から応用まで実習指導。セミナーや実地指導により店舗の販売員、メーカー・問屋の営業マンの販促スキルと企画力を高めて、売れる商品・売れる店作りを図る。

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