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◆似顔絵の果たす役割
似顔絵は一般的に、名刺や手配りチラシによく使われています。売場では、一店逸品運動を展開している商店街・SCでも、各店の統一POPに似顔絵を活かして、成果を上げている例が見られます。写真よりも、似顔絵にはいっそう強い親愛感・ふれあい性があり、「私がお奨めします」「私にご相談ください」と、自店の商品やメッセージのアピールにぴったりのキャラクターといえます。
◆写真をもとにして似顔絵を描く
似顔絵のポイントは、その人の特徴・個性を描き出すことです。最近は特に個性をデフォルメ(誇張)してカリカチチュァライズ(戯画化)した漫画的な例をよく見ますが、POPの場合は、デフォルメはほどほどに。ここでは一つのモジュール(寸法の規格)により、写真をもとに似顔絵を描いてみます。
日本人の場合、額の上部から顎(あご)の先までをベースに、目はおよそ顔の2分の1、その下の3分の1に鼻の先、さらに下3分の1に下唇があるのが一般的とされます(西洋人の場合は顔を3等分し、上の3分の1に目、下の3分の1が鼻の先)。このモジュールを人物写真に当てはめます。
◆似顔絵作成の手順と顔のパーツ
顔を構成する大道具のパーツには、顔のりんかく線、髪型などがあり、りんかく線は、丸い顔、四角っぽい顔、頬が出っ張ってとがった顎などさまざま。小道具のパーツとしては、目、鼻、口のほか、付属品としてメガネなどがあります。一般的には、最初に顔のりんかく線と髪などを描き、次に目鼻や口、メガネなどを描き込んで完成です。
◆似顔絵入りPOP広告の例
1)「元気で商いしています!!」という、大震災の被災地のお店が、地域客へ告げるメッセージPOPの例です。見舞い客へのお礼も添えて、感謝セールを実施。ここではオーガニック・コットンの素材を使ったTシャツを推奨。似顔絵を活かして、自店の主張を強調しています。濃い眉と大きな目、大きな鼻と口ひげ、頬は細めですが、意志の強さを示すあごが特徴です。
2)食堂の例。自店のお奨めメニューを、お店の主婦の似顔絵がアピールしています。素材の原産地も明記。大きな目の活発な顔が特徴です。白紙に描いて、ピンクの台紙に切り貼りした明るい印象。「節電で照明を落としています」と表示した次に「心に希望の灯を!」と添えています。