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安達昌人

POP広告の実習指導が好評の商業コンサルタント

安達昌人(あだちまさと) / 商品企画

東京販促実践研究所

コラム

ブラックボードPOP実習風景

2013年4月23日 公開 / 2020年7月29日更新

テーマ:講習会報告

コラムカテゴリ:ビジネス

●ブラックボードPOPの講習会が盛んに

最近は、お店の店頭に「手描きPOP広告」がよく目に付くようになりました。今日のふれあい重視の販売姿勢と、これまで主流であったパソコン作成POPが画一化して、やや訴求力を失ってきたことから、それに変わって、注視性と説得効果の高い手描きが復活してきたものです。
わけても、ブラックボードPOPが盛んです。一つには、街の専門店が量販店型の特売から脱却し、地域客に本当に使ってほしい自店の推奨品をアピールする動向が、底力となっていることもあるでしょう。ちなみに「一店逸品運動」(太田巳津彦氏の指導)は、各個店が独自商品やサービスを地域消費者に提供する差異化戦略で、商店街・SC等の活性化に大きな成果を上げています。
そうした情勢から、手描きPOP広告~特に、ブラックボードPOPが、今やもっとも効果高いツールとなり、各地の商工会議所、商工会、商店街、SCなどでの実習セミナーで、出講の機会が多くなっています。

◆ブラックボードPOP広告の特色とは

前述のように、ブラックボードPOPは、個店にとっても魅力ある媒体であるとともに、片や消費者の地域客も手描き表示に新鮮さを感じて、よく反応するようです。
その要因としては、
①書いては消して何度でも使える再生機能、②黒地に明るい色の筆記具による注視性高い表現、③滑りがよくて描きやすいこと、④素材のボードや筆記具の新製品が次々と新登場、などが上げられます。
さらに言えることは、黒色自体の人気です。女性も男性も黒い衣服を身に着けている人が多い状況。ちなみに、ファッション界では「黒」は近年、日本が世界に流行させた色とされています。

◆ブラックボードの材料いろいろ

市販されているブラックボードには、従来のチョーク(白墨)で書く木製黒板と、表面が特殊加工されたボートに専用の蛍光マーカーで書くタイプに分かれます。木製黒板はチョークのソフトな感覚と、懐かしさを覚える温かみが特長で、飲食店などでは昔からよく使われています。
蛍光マーカーで書くブラックボードは華やかさがあり、ウエットティッシュ(濡れ雑巾でOK)で簡単に消せる便利さで、若い客層をターゲットとする店舗での活用が見られます(最近は、黒地以外に赤や緑色など地色が豊富です)。
講習会でよく使用するのは、紙製のブラックボードペーパー。紙で出来ているので好みのサイズや形に自由にカットでき、コルクボードやカラーボードに貼って使うなど、便利な材料です。価格は、例えば、A1判1枚=690円、A3判4枚セット=970円、A4判4枚セット=490円。《商品名「消せる紙ブラック」欧文印刷株式会社製》。専用マーカーは「呉竹」「Raymay」その他の筆記具メーカーが発売しています(1本250円~300円)。

◆ブラックボードの書き方実習と留意点

講習会は、まず、テキストの見本に沿って、レタリング練習でスタート。描き方は従来のマーカーと同じです。丸芯のマーカーは寝かさないで、立てて軽く運筆。読みやすいのは丸ゴシック風の字体。文字列の高さを揃え、文字間を詰めて書くのがポイントです。
角芯のマーカーは、ゴシック調の太い文字を書くのに適しています。横線を書く場合には右側に倒し、縦線を書く場合には左側に倒して運筆。
艶のあるブラックボードでは、滑らかに運筆でき、書き直すときには、ウエットティッシュで拭き取ります。描き込む配置(レイアウト)をよく計算して、上から順に書いて行きます。

◆POP広告の出来上がりと評価

こうして、各店のPOP広告を作成。一人で作成するよりも、みんなで見比べながら研修すると、お互いのアイデアがヒントになり、さらに優れた作品が出来上がります。POP広告の画面に変化をつけるには、ちょっとしたイラストや吹き出しなどの装飾小物が効果的。完成した作品は並べて、全員で批評し合います。

◆ブラックボードによるフェア開催とその成果

商店街・SCでは、ブラックボードによる統一した訴えが、一丸となった協調性が地域客によく伝わります。一店逸品運動では「逸品体験ツアー」を開催する例が見られます。例えば、ランチ又はお土産+お買い物券1,000円がついて、参加費が1,000円というお得なツアーで、地域客が参加。ツアーガイドは、会員のメンバー。お店とお客様のつながりがいっそう深まります。
 こうして、ブラックボードPOP広告は、地域活性化にも大きな役割を果たしているようです。

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