言葉の力

田口恭一

田口恭一

少年クラスの稽古の後になるべく話をするようにしています。

話す内容は、当日の稽古の事の時もあれば、道場訓の解説、極真精神の話、礼儀の話などその時々によって異なります。

今週は子供達に今年の目標を発表してもらいました。

そこで思ったのは、言葉の力です。

目標を口に出すって大事な事。

皆の発表を聞いていて、何故か数年前に入門時期が一緒だった人と飲んだ時にこんな事を言われた事を思い出しました。

「田口さん、白帯の頃チャンピオンになって自分の道場を持つって言ってましたよね。」

自分はすっかり忘れていて、今も思い出せません(笑)

大学一年生の頃でしたから、その当時は教職課程を取って将来は学校の先生になろうかな?と漠然と考えていたので、道場主になるなんて本気で思っていませんでした。

でも、何気なく発した言葉通りに、今道場を運営しています。


昔、脚に酷い怪我があって大会に出場した選手がいます。

試合前に、

「無理しなくていい、欠場も考えよう」

と言ったら、

「大丈夫です。〇〇選手に勝って優勝します。」

と返事が返ってきました。

優勝はなりませんでしたが、優勝候補の海外の選手に勝利し見事入賞しました。



キックボクシングをやっている後輩がいました。

彼はキックボクシングを始めたばかりの時に、

「全日本チャンピオンになって、ラジャナムダンで試合する」

と書いた紙を机のラミネートに挟んでいました。

皆、彼がチャンピオンになるとは思っていませんでしたが、結局、チャンピオンになりタイで試合をしました。

言葉にするって大切ですね。

言葉には力があると思います。

子供達にも、常に前向きな言葉、優しい言葉を使うように話をしていこうと思います。

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