すぐに手を差し伸べない
少年部を指導するにあたって、「礼儀」の事を話す機会は多いです。
ただ、頭ごなしに「挨拶をしなさい!」「物は両手で受け取りなさい。」「人の前を平気で横切らない様にしなさい」といって、機械的に体に染み込ませるというやり方もありますが、私の場合は、「礼儀とは何?」という投げかけから入ります。
子供たちに「礼儀ってなんだろう?」と質問をします。
すると、「挨拶をしっかりすること!」「靴を揃える事。」「一生懸命やること!」等様々な答えが返ってきます。
「なんで、挨拶をしっかりするの?」とさらに、質問を投げます。
すると、子供たちなりに考えた、答えが沢山返ってきます。
私は、「礼儀とは、相手の気持ちを考えて行動することだよ」と伝えます。
実際に、シュミレーションして見せます。
「●●君。先生の事知っているよね?」
「押忍!」
「はい、町で会いました。目が合いました。」
私は目を合わせた後、無視して、通り過ぎます。
「どんな気もちがした?」
「嫌な気持ちがしました」
じゃあ、今度は・・・
「●●君こんにちは!」
目を見て挨拶をします。
「こんにちは。」
●●君も返事をします。
「どんな感じかな?」
「なんか嬉しいです。」
こんな感じで、実際に動いてみると、子供たちには伝わりやすい様です。
物の貰い方も同じです。
最近、物を受け取る時に、奪い取るように受け取る子供が多い気がします。
渡す人の気持ちを考えて、物はちゃんと両手で受け取るのも礼儀。
人が話をしているときに、一生懸命聞くのも礼儀。
次の人が、履きやすいように、トイレのスリッパを揃えることも礼儀。
相手の気持ちを考えて行動することすべてが礼儀です。
一度では、なかなか伝わりませんが、何度も何度も根気よく話をしていきたいと思います。
道場内で、身に着いた礼儀が、学校や家庭などで、実践してくれたら、とてもうれしく思います。
※月一回の奉仕活動の様子。
※全日本ウエイト制大会情報
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/04/28th-all-japan-weight-category-tournament-information.html
※第10回世界大会、第28回ウエイト制大会記者会見
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/05/0510world-championships-news01.html
※第10回世界大会、第28回ウエイト制大会記者会見動画
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/05/510ichigeki-cafe-youtube.html
国際空手道連盟極真会館
城西世田谷東支部
支部長 田口恭一
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