極真の大会の魅力

田口恭一

田口恭一

極真空手の試合はアマチュア競技です。

プロの格闘技の試合や、他競技と違い、チャンピオンになっても多額のファイトマネーや賞金が出るわけでもありませんし、生活の保障があるわけでもありません。

ですが、我々極真空手の門下生の中には、極真の大会に価値を見出し、極真の全日本大会、世界大会のチャンピオンを目指す選手たちが沢山います。

それこそ、人生を賭けて。

ある選手は、仕事を終えてから、1時間以上かけて道場に通い、夜中までサンドバック、キックミットを限界まで叩き続け、ある選手は、極真の試合に賭けるため、就職した会社を辞めて、アルバイトで生計を立てて試合に挑戦している。

それこそ、プロの選手並みにウエイトトレーニングをやり込み、フィジカルトレーナーをつけて体を鍛え、コンディショニングや、食事、メンタルトレーニングのセミナー等に参加し、自分を心身ともに高める努力を惜しまない。

極真の大会の頂点に立つために、今現在も、日本各地、いや、世界各地で人生を賭けた稽古を積んでいる選手たちがいます。


そして、人生をかけて稽古した成果が、試合場の上で、わずか2分、3分の試合で表現されます。


わずかな試合時間の中に、選手の人生と人生がぶつかり合います。


お金や、生活の為でなく、夢や誇りの為に人生を賭けられるものがあり、そこに臨む人たちがいる。今の時代、そんな舞台は少ないし、そこに人生を賭ける人等なかなかいません。

「極真」の大会には、選手をそこまで駆り立てる不思議な魅力があるのです。

極真の大会には、選手の数だけドラマがあります。

選手達の思いや、バックボーンを知っているだけに、試合を見ると、胸が熱くなり、涙することもあります。

そんな熱い戦いが、6月の大阪で、そして、11月には第10回世界大会が東京体育館で繰り広げられます。


道場生はもちろん、空手を知らない、沢山の人たちにも極真の試合を見て欲しいと思うのです。


※全日本ウエイト制大会情報
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/04/28th-all-japan-weight-category-tournament-information.html

※第10回世界大会、第28回ウエイト制大会記者会見
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/05/0510world-championships-news01.html

※第10回世界大会、第28回ウエイト制大会記者会見動画
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2011/05/510ichigeki-cafe-youtube.html


 国際空手道連盟極真会館
 城西世田谷東支部
 支部長 田口恭一

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