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中島雅生

伝統的な「数寄屋建築」の技法を受け継ぐ現代の工匠

中島雅生(なかしままさお) / 一級建築士

株式会社工匠常陸

コラム

9万人の大工が不足する2020年

2019年8月4日 公開 / 2019年8月9日更新

コラムカテゴリ:住宅・建物

 世間の方々は、家を建てたくても建てる大工がなかなか見つからないという時代がもうすぐそこまできていることをご存じだろうか。

 総務省の国勢調査によれば2000年に約64万人いた大工人口は2010年には約39万人にまで減少しています。そして、2020年には約21万人にまで落ち込むと推定されています。一方、大工の需要予測では2020年には30万人程度の大工が必要となるといわれており、このままでは9万人程度の大工が不足すると既に何年も前から建設業界では言われ続けているのです。

 私もここ数年間でこの問題について警鐘を鳴らしている記事を新聞や雑誌、ネット記事などで何度も拝見しました。しかし、何故大工になろうとする若者が少なくなったのか、何故離職率が高いのか、その核心に触れた記事は一つも無かったように思います。大工なら誰もが知っている単純明快なその答えに触れていないのは、現役の大工や工務店、そしてこれから大工になろうと考えている若者に配慮してのことだと私は思います。しかしながら、本気でこの問題に警鐘を鳴らすのであれば、そこもきちんと記事にしなければならないと思います。そこでこの度は私なりにこの問題に警鐘を鳴らしてみたいと思います。

 大工人口が減少の一途を辿り続けている要因は単純に、給料が安く、社会的地位が低いからです。大工として16年間で4つの工務店を渡り歩いたのちに起業し、小さな工務店を経営しております私はそう感じています。そこで今回は私の実体験を元に5回連続シリーズで、
第一話 「大工の平均年収は378万円。これって低いの?それとも分相応?」
第二話 「建築現場って大工無しで成り立ちますか?」
第三話 「それでも大工はやめられない」
第四話 「暇つぶしのアルバイトから始まった私の大工人生」
第五話 「工務店の経営者になって思うこと」
を書かせて頂きます。

世間の方々はあまり関係がないと思うかもしれませんが、自分の家を建てる上で、実際に仕事をしてもらう大工の実情を知っておくことは決して無駄ではないと思います。実際問題、工務店との付き合い方、大工との付き合いかた次第で建設中の建物は良くも悪くも簡単に変化してしまうものです。是非、最後までお付き合い頂ければと思います。

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