小学校受験にはじめから向いている子は少数
小学校受験をすると決めたら、なるべく早い時期に受験する学校を決めて準備に入りましょう。学校の知名度や親の希望が先行しないように、子どもに合っていて子どもが望む学校を選びましょう。そのためには、日頃のコミュニケーションが大切です。親子はもちろんですが、お父さんとお母さんが、お互いの教育に対する考えをきちんと共有し、理解し合っているのかも大切です。
小学校受験では、子どもの人となりをみていきますが、同時に、子どもの育った家庭環境もみられます。子どもの受け応えの態度や振る舞いの中には、普段どのような生活をしているかがにじみ出ているのです。事前のトレーニングで型どおりに受け応えができたとしても、それがちゃんと身についているかどうかは、試験官の先生にはわかってしまいます。
そこで、受験に向けて家族がひとつにまとまって、子どものサポートができるかどうかがポイントになってきます。子どもなりにプレッシャーを感じて大変な時期もあるかもしれません。受験の準備が思うように進まなければ、親もつい、感情的になってしまいますが、そこは、子どもが楽しく学べるように環境を整えることを最優先に考えましょう。
4歳のうちは、体の使い方や、自分で考えて行動できる力を養う基礎学習の時期です。4歳のうちに、指示通りに立ったり座ったり、並んで待っていたりすることができるようになると、受験準備後半にはペーパーテストや受験課題の具体的な内容に集中して取り組むことができます。
「遊びの中で楽しく学ぶとき」と「トレーニングの部分」の線引きをして、日常的にほめて励ましている家庭であれば、小学校受験当日には、自信を持って子どもを送り出すことができるでしょう。