国立小学校で出題される保護者アンケート

昌原貴弘

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テーマ:小学校受験の基礎知識


小学校受験の当日は、受験生である子どもと一緒に、親も試される場面が設けられています。親の面接や、面接がなくても保護者アンケート(作文)を実施する学校があります。
受験当日に保護者が書かされる作文とはどのようなものか、その仕様から内容、対策までをご紹介します。

保護者アンケート・作文とは

例えば、国立の学芸大学附属世田谷小学校の試験では、保護者と子どもが一緒に控室に入ります。子どもが試験会場に向かったあと保護者は1時間程度(試験終了まで)控室に残されます。その間に、保護者に書くことを求められるのが「保護者アンケート」です。

私立の小学校では保護者面接や願書に志望理由を記載する場合がほとんどですが、1,000名規模で志願者の集まる国立小学校は、1組ずつ全受験生の保護者を面接する時間が取れません。願書にも志望理由の記入を求めない小学校もあります。その代わりに、学校によって保護者の教育姿勢をみるためにアンケートや作文の提出が求められるケースがあります。

形式は小学校によってさまざまですが、A4かB5の用紙に200〜600字を手書きで記入するようになっています。作文としてしっかり書き込むタイプと、アンケートと称して項目ごとに書き込めるタイプがあります。前出の学芸大学附属世田谷小学校では、選択回答式の設問とテーマに沿って回答を記入する自由記入の設問が混在しているパターンが出題されており、20〜25分ほどの制限時間で書きます。

どの小学校でも記入テーマは当日に示されるので、事前に書いておくことはできませんが、例年似たテーマが出ている例も多く、事前に考えをまとめておく準備はできます。ただし、記入にあたっては実際に小学校でおこなうことから、電子辞書やスマートフォンなどを使用できないことになっています。

求められる内容の多くは、「学校の方針に従えるか」「学校運営に協力できるか」「学校での子どものトラブルにどう対処するか」などで、文言こそ変わるものの過去に出されたテーマが繰り返し問われるため、記入時間の短さを考えれば事前練習をしておくことは大切です。

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昌原貴弘
専門家

昌原貴弘(小学校受験教室の運営代表)

ICT教育の小学校受験 しながわ・目黒こどもスクール

最先端の指導教材ICT教育を活用し、先進的な教育指導法を提案する小学校受験教室。代表自身が出版社で培った経験とデータをもとに父母へ受験情報を発信。時代と共に変わる小学校受験の指導教材も開発している。

昌原貴弘プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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