小学校受験における親の関わり方
多くの私立小学校の受験科目にある「絵画」。ただお絵かきが上手だったり、好きだったりするだけでは合格できません。小学校受験の絵画ではどのような課題が出て、そこから試験官の先生方は何を読み取ろうとしているのでしょうか。小学校受験をクリアするコツをお伝えします。
小学校受験科目の絵画ではどんな課題が出る?
小学校受験の絵画の課題は、大きく分けて2種類です。
・想像上の絵
・日常生活の絵
想像上の絵は、子どもの想像力や発想力を見るための課題です。「『どこにでも行くことのできるドア』で行くとしたらどこへ行きたいですか?行きたい場所を描いてください」「卵を割ったら、不思議な生き物が出てきました。どんな生き物が出てきたのかを描いてください」というような課題が出されます。
日常生活の絵は、子どもの普段の生活の様子を見るための課題です。「幼稚園で遊んでいる絵を描いてください」「夏休みの思い出を描いてください」というような課題が出されます。
想像上の絵を描く課題でも、家族の絵を描く課題でも、絵を描いて終わりではありません。その最中あるいは描いた後、試験官の先生との質疑応答があります。
また、絵の描き方にも2種類あり、一人で絵を描かせる場合と、グループで1枚の絵を描かせる場合があります。
グループ制作の絵画の場合、他の子と何を描くか話し合って描けるかという社交性や、自分が使いたい道具を他の子が使っていた場合、臨機応変に違う色や方法を使って描けるかといった柔軟さが見られています。
また、大きな模造紙を床に敷いて絵を描く場合、夢中になって床に寝そべりながら絵を描いたり、他の子と書いていることを忘れて道具を独り占めしてしまったりする場合もあります。共同で絵を描く課題では、作業をするときの態度や周りを見て気遣うことができるか、という部分もチェックされています。