お手伝いにおける注意点

昌原貴弘

昌原貴弘

テーマ:小学校受験につながる習い事

できたことに着目して感謝の気持ちを伝える

お手伝いにおける注意点
時には「お手伝いを教えるのが大変」「時間のロスになるから子どもにやらせるのは面倒」ということもあるでしょう。

ただ、お手伝いの出来栄えを期待するのは、もっと子どもが成長した頃。幼児に必要以上に求めるのはおすすめできません。足手まといになるとか、二度手間になるなどといった考えも、いったん頭の中から取り去っておきましょう。

また、お手伝いをさせる時、こんな言葉をかけていませんか?

・これをやりなさい!
・どうしてちゃんとできないの?
・あ〜こんなにしちゃった!
・なんで途中でやめるの?

いけないと思いつつ、ついついこぼれてしまうNGワード。強制ではなく、自然な形で子どもに興味を持たせることが肝心です。

大人でも「これをやって!」と強要されると、なんとなく嫌だなと感じてしまうことがあります。「これ、得意じゃない?」「ちょっと手伝ってくれないかな?」などとほめられたり、助けを求められたりしたらどうでしょう?促される形で頼られると、前向きに取り組む姿勢になると思います。

子どもの場合も言い方ひとつ。受け入れようとするケースと、拒否したいケースが生まれます。「やりたい」「やってみよう」という気分にさせてあげることが、お手伝い参加のコツです。物事を何でも楽しめるよう工夫してみましょう。

子どもの興味の対象はすぐに変わります。急に飽きてしまったり、やりたいことが変わってしまうこともあるでしょう。そこで大事なのは、親が見て見ぬふりで無関心な態度をとったり、「あーあ、もうだめだ」と思ったりしないことです。

次の行動を理解し共感しながら、新しい提案をするなど「あ、気分が変わったんだな」と、おおらかに捉えてあげてはいかがでしょう。

実践していることを評価して言葉で伝えれば、親の思いは届きます。できたことに着目して感謝の気持ちを伝えましょう。うまくできないときも、すぐにフォローに回らず待つようにしましょう。

自分で考えて解決しようとする時間も必要です。タイミングを見てヒントを出してあげるといいでしょう。

できないからと焦るのは禁物です。できることを認めながら、自分で考えやり抜く機会を与えてあげてください。上手にできなくても当たり前です。場合によっては、一緒にやり直してあげるといいでしょう。そして、お友達や兄弟姉妹と比べることは避けましょう。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

昌原貴弘
専門家

昌原貴弘(小学校受験教室の運営代表)

ICT教育の小学校受験 しながわ・目黒こどもスクール

最先端の指導教材ICT教育を活用し、先進的な教育指導法を提案する小学校受験教室。代表自身が出版社で培った経験とデータをもとに父母へ受験情報を発信。時代と共に変わる小学校受験の指導教材も開発している。

昌原貴弘プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ICTを活用した小学校受験指導や最新の受験情報を発信

昌原貴弘プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼