小学校受験とお手伝いの関係性について
できたことに着目して感謝の気持ちを伝える
時には「お手伝いを教えるのが大変」「時間のロスになるから子どもにやらせるのは面倒」ということもあるでしょう。
ただ、お手伝いの出来栄えを期待するのは、もっと子どもが成長した頃。幼児に必要以上に求めるのはおすすめできません。足手まといになるとか、二度手間になるなどといった考えも、いったん頭の中から取り去っておきましょう。
また、お手伝いをさせる時、こんな言葉をかけていませんか?
・これをやりなさい!
・どうしてちゃんとできないの?
・あ〜こんなにしちゃった!
・なんで途中でやめるの?
いけないと思いつつ、ついついこぼれてしまうNGワード。強制ではなく、自然な形で子どもに興味を持たせることが肝心です。
大人でも「これをやって!」と強要されると、なんとなく嫌だなと感じてしまうことがあります。「これ、得意じゃない?」「ちょっと手伝ってくれないかな?」などとほめられたり、助けを求められたりしたらどうでしょう?促される形で頼られると、前向きに取り組む姿勢になると思います。
子どもの場合も言い方ひとつ。受け入れようとするケースと、拒否したいケースが生まれます。「やりたい」「やってみよう」という気分にさせてあげることが、お手伝い参加のコツです。物事を何でも楽しめるよう工夫してみましょう。
子どもの興味の対象はすぐに変わります。急に飽きてしまったり、やりたいことが変わってしまうこともあるでしょう。そこで大事なのは、親が見て見ぬふりで無関心な態度をとったり、「あーあ、もうだめだ」と思ったりしないことです。
次の行動を理解し共感しながら、新しい提案をするなど「あ、気分が変わったんだな」と、おおらかに捉えてあげてはいかがでしょう。
実践していることを評価して言葉で伝えれば、親の思いは届きます。できたことに着目して感謝の気持ちを伝えましょう。うまくできないときも、すぐにフォローに回らず待つようにしましょう。
自分で考えて解決しようとする時間も必要です。タイミングを見てヒントを出してあげるといいでしょう。
できないからと焦るのは禁物です。できることを認めながら、自分で考えやり抜く機会を与えてあげてください。上手にできなくても当たり前です。場合によっては、一緒にやり直してあげるといいでしょう。そして、お友達や兄弟姉妹と比べることは避けましょう。