お手伝いが育む能力について
工夫してうまくできるようになった経験は貴重
何気なくやっているお手伝いで身に付くことは、大人の想像以上にたくさんあると考えましょう。しかも、やろうと思えば毎日続けてできるのですから、日々の積み重ねはあなどれません。具体的にお手伝いが子どもにどんな効果をもたらすのでしょう。
【親子のコミュニケーションが取れる】
ひとつのことに親子で取り組むことで、子どもをほめる機会、そして「ありがとう」と感謝の気持ちが生まれます。子どもはほめられたり感謝されたりするとうれしくなり、さまざまな面でやる気を発揮するようになるでしょう。
また親から直接教わることで、信頼感がとても強くなります。自分のことを見守ってくれている安心感は、良い親子関係を築くために必要です。
【自立心が芽生える】
例えば洗濯物をたたんだり、家の中の掃除や庭の手入れなど、いろんなお手伝いを経験しクリアすることで、自信を持てるようになります。子どもなりに手応えを感じれば、徐々に自立へつながっていくでしょう。
【自分で工夫する力がつく】
どうすれば上手にできるか、もっと早くするにはどうしたらいいかなど、言われたことだけに留まらないお手伝いに発展します。チャレンジ精神や考える力を育むことができるでしょう。
【責任感を持つようになる】
お手伝いから始まり役割分担を覚えるようになると、任された喜びが味わえます。自分が認められていることが責任感となり、子どもは大きく成長できます。
【自己肯定できるようになる】
お手伝いで経験した失敗や、工夫してうまくできるようになった経験は貴重です。親にほめられることで、自分の存在に満足する感覚が生まれます。自分が役に立っている、自分はがんばっているという気持ちが自己肯定につながります。