小学校受験にはじめから向いている子は少数
小学校受験で重視されるのはペーパーテストだけではありません。面接などでの会話力も重要で、相手の話を正しく聞き取れているか、言葉のキャッチボールができるかどうかは、大切なポイントとなります。「聞く」「話す」といった基本的な言語能力・会話力を身につけて、小学校受験に臨みましょう。
小学校入試に必要な力「聞く」「話す」ができているか
会話は相手が何を話しているかを理解して、はじめて成立するものです。自己表現以前に大事なのは、人の話を「聞く力」です。しっかりと聞けることが、自分の考えをきちんと言葉にするためのポイントと言えます。
言語能力が育ち始めたばかりの子どもは、自分のことは話せても人の話を聞けない傾向にあります。自分をわかってほしい気持ちが前に出て、相手をわかろうとするのは二の次という、子どもの心理の特性と言えるでしょう。
しかし「聞く力」は小学校入試において、ペーパーテストよりも重要とされています。質問を投げかけられる面接の場面だけでなく、行動観察の試験においても同じです。先生の指示を聞き逃したり、理解できず指示と違うことをやってしまうと合格への道は遠ざかることでしょう。
また、質問を受けたあと、言葉に詰まることなくスムーズに答えるのは子どもにとっては難しいものです。 とくに男の子に多いようですが、自己表現や言葉を使うのが苦手なタイプの子どももいます。それぞれの個性を尊重しながら「話す力」を伸ばすことを、大人が心がけてあげましょう。
会話力は一足飛びに身につくものではありません。小学校受験をお考えのご家庭は、お子さんが「しっかり話を聞ける子ども」「うまく言葉で伝えられる子ども」になるよう、日頃からサポートしてあげましょう。