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小学校受験の音楽課題にはリトミックの要素が組み込まれている
フランスで生まれた総合音楽教育のことを、リトミックといいます。楽しく音楽を体感することで、表現力や想像力を養うというもので、身体的、感覚的、知的能力を伸ばします。また、これから受ける教育を十分に吸収できる力、個々の持つ潜在的能力の発達を促します。リトミックでは、実生活に反映されるようなカリキュラムやレッスンが行われます。
リトミックによって、音感やリズム感が身につく、想像力や創造性を育てる、子どもの意欲をかきたてる、運動神経の発達、感性を育てる、などのメリットが生まれます。そして、小学校受験での音楽課題には、リトミックのさまざまな要素が組み込まれています。
・指示行動や運動能力テストとの組み合わせ問題。
・音楽に合わせて踊る表現問題。
・グループ活動内での観察問題。
など、その場での即時的な対応を問われるものが多くあります。音楽課題ひとつひとつの問題は工夫されていて、基礎的な力がどこまで身についているかを見る「良い問題ばかり」と言えるでしょう。
リトミックでは歩き方やステップをはじめ、基本となる動きを学び、歌や楽器に触れます。ダンスや歌を使った問題、リズム打ち、指示の聞き取り、協調性やリーダーシップを引き出すなど、小学校受験に対応するための経験を積むことができるでしょう。
ある小学校の志願者向けパンフレットに「子育ての総決算としての入試を」と書かれていたことがあります。とても良い言葉だと思います。適切な幼児教育を受けて何がどれだけ身についているか、そして子ども自らが考え解決していく能力を試されるのが、小学校入試の音楽課題です。ぜひ、これらにチャレンジするつもりで取り組んでみましょう。
人前が苦手で恥ずかしがりやの子どもの場合は、に自己表現力を身に付けられるよう日頃から促してあげることが大切です。内気でハニカミや、シャイなタイプの子ども特有の苦手意識も、家庭や友だちとの楽しい触れあいによって、徐々に解消されていくのではないでしょうか。