私立・国立小学校に入学するメリット①
小学校受験の目的
小学校受験の目的を改めて考えてみましょう。よくある意見として、慢性的な公教育への不安や不審感が挙がります。公立を回避するため、というのも目的の一つと言えます。公立小学校が、学力の向上に関しては期待できないという状況を経験した方にとっては、人間形成に重要な6年間を公教育には任せられないと感じるのも当然のことかもしれません。私立小学校には、学校独自の建学の精神と教育方針があり、校風が必ず存在します。共感できる教育方針の小学校を選び、その方針に沿った良質な教育を受けるという目的もあるでしょう。同じ校風に惹かれ、価値観を共有できる家庭が集まるというのも私学の魅力です。
中学・高校への進学、「出口」と呼ばれる大学進学に対する期待も目的のひとつとなります。小学校受験を目指すときに、その先の進学や道筋を考えていない方は皆無と言ってよい状況と言えます。小学校受験を考えるとき、まずは、子どもにどのような教育を受けさせたい、どのような環境で育ってほしい、という具体的な目的を考える機会をもってほしいと思います。また、子ども自身が何を期待しているのか、保護者としても知っておく必要があります。ご家族でよく話し合いましょう。目的がはっきりしてくれば、小学校に求めることもはっきりしてきます。学校選びの視点も定まり、志望校選定に実績だけが頼りということもなくなります。