知育を始める時期
ただ遊んでいるように見えても
知育を実践する際、特別なことをするわけではありません。好奇心や興味関心が旺盛な幼児期は、ただ遊んでいるように見えても五感を使って学んでいます。ままごとや積み木、鬼ごっこや絵本を読むことなど、ただ遊んでいるように見えて、子どもの遊びには学びがたくさん詰まっています。例えばトイレットペーパーを引っ張り出したり、水道の水で遊んだり、大人の目にはいたずらのように見えることからも幼児は学んでいます。好奇心いっぱいに、自分のまわりの世界を探索している状態を親御さんはやさしく見守ってあげるのがいいでしょう。安全だけは確保してあげ、自由に探索させてあげることで、多くの能力が育ちます。このように知育は日常生活の中だけでも十分行うことができますが、親御さんが学べる環境を用意してあげることもできます。知育の実践方法には大きくわけて「知育玩具や教材を使う方法」「お手伝いなど生活の中で行う方法」「園や幼児教室などを利用する方法」の3つがあります。それぞれのメリットを見てみましょう。
【知育玩具や教材を使う方法】
積み木やブロック、パズルや絵本などを使うメリットは、子どもが遊びながら学べることです。ほとんどの玩具や教材が推奨年齢を設定しているため、子どもの発達に合ったものを選ぶことができます。発達に合っていないものを選んでしまうと、例えばブロックは小さなものだと誤飲してしまう可能性があったりするので注意しましょう。
【お手伝いなど生活の中で行う方法】
洋服を畳んだり、一緒に料理をしたり、お手伝いなど生活の中で知育をするメリットは親子で一緒にできることでしょう。幼児期の子どもには親子の愛着関係が大切です。愛着関係ができている子どもは自分に自信をもって、その後の人生を送ることができます。家庭で親子一緒に知育を実践することで、親子のコミュニケーションが促進され、よい愛着関係が形成されるでしょう。
【園や幼児教室などを利用する方法】
園や幼児教室では、独自に開発したオリジナル玩具やオルタナティブ教育と呼ばれる海外の教育法を取り入れているところがあります。玩具や教材を使って遊べるだけでなく、同年代のお友だちと一緒に遊べることがメリットになります。お友だちと遊び、自分の思い通りにならない経験や協力して何かを成し遂げる経験をすることで、社会性や、粘り強さ、感情のコントロール力など、心の働きに関する力を身につけることができます。
◆次回◆知育の効果について