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コラム
非認知能力を伸ばす遊びが受験に効果を発揮する理由
2021年7月11日
遊びは子どもの成長に必要な教育のひとつ
非認知能力は、遊びの中で形作られます。
幼児期は最も脳の発達が著しい時です。脳は3歳までに8割程度、6歳までに9割ほどが完成すると言われています。小学校へ就学する頃には、脳はほぼ形成されているのです。「まだ早すぎるかな」と思わないで、子どもの脳をぐんぐん成長させる多様な経験を積んでいくこと、非認知能力を養う遊びを取り入れることがとても大切です。
日常の遊びには、さまざまなスキルを育む要素が含まれています。
大切なのは「何をさせるか」ではなく「子どもが何をしたいか」を重視することです。興味を持った物事に子ども自らが取り組むことで、探究心や集中力が向上します。それぞれの過程で、やりぬく力を付けていきます。遊びは、子どもの成長に必要な教育のひとつと考え、本人の意欲を尊重し、さまざまな遊びに挑戦できる環境を作ってあげましょう。
帰宅してから、近くの友達と遊ぶのも有意義な時間です。遊ぶ時間を受験準備のペーパー練習にばかり当てるのは、やり過ぎの域と言えるかもしれません。
子ども同士で開拓する遊びの中に、自然とルールや協調性が生まれます。小学校受験には行動観察や指示行動などが含まれているので、数の概念やひらがなの認識を「勉強」という形で教えるよりも、この時期の子どもに遊びは貴重です。
子どもは身近にある多くの物事に関心を示し、いろいろな行動を起こします。例えば「本棚から次々と本を落とす子ども」からは、落ち着きのない乱暴なイメージを受けますが、子ども自身は「どこまで手が届くか試している」「本が落ちる音を楽しんでいる」といった具合に、遊びから何かを学んでいることが多々あります。
大人からすれば無意味に見えることでも、むやみに行動を止めたりせず、興味や関心を尊重してあげましょう。それが「自己肯定感」を育むことへとつながり、大人になっても役に立つ非常に重要なスキルとなります。
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