合格する子の行動
寝る子は育つは金言
では、生活習慣を身につけるために、保護者はどのような支援ができるのでしょうか。まずは、基本的な生活習慣である「睡眠」と「食事」に気を配りましょう。寝る子は育つという言葉があるように、寝ている間、脳には成長ホルモンがたくさん分泌されます。成長ホルモンは、子どもから大人に成長していくために大切なホルモンで、睡眠は子どもの心身の育成に欠かせない大切な時間です。幼児期の理想の睡眠時間は10時間です。朝7時に起きるとしたら、夜21時には必ず寝るようにします。テレビやインターネットに引きずられるように夜22時以降に寝る子どもが増えていますが、朝起きても頭がボーっとしていたり、怒りやすかったりと成長によくありません。
規則正しい食事
毎日決まった時間に寝て、起きられるようになったら、次に規則正しい食事をすることを心がけましょう。朝・昼・夜と決まった時間に食事をするようにすると、生活リズムが整います。朝ご飯を食べないと、脳が活発に働くことができないので、子どもの心身の育成によくありません。基本的な生活習慣が身についてきたなと感じたら、日々の生活における躾も行っていきましょう。朝起きたら「おはようございます」、夜寝るときは「おやすみなさい」とあいさつをする、人に何かしてもらったら「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝える。コミュニケーションの基本を親御さんがお手本となって実施していると子どももまねをして、自然にできるようになります。
よく出来たら何度でも認めてあげる
お箸の持ち方や食事のマナーなどは、都度確認をして、間違っている場合はきちんと正していきましょう。一度変な持ち方の癖がついてしまうと直すのは大変です。食事のマナーも、迷い箸や音を立てて食べるなど、言葉を理解できるようになったら、根気よく正しいマナーを伝えましょう。生活習慣は、日々の家庭生活で身につけていくもので、毎日の積み重ねが大切。いずれも保護者が率先して手本を見せていく姿勢が必要であり、大人にとっては当たり前の作業でも、よく出来た場合は褒めてあげてください。子どもは何度も認めてもらいたくて続けていきますから、習慣になっていきます。
◆次回◆小学校受験の試験内容