小学校受験で出る算数
合格をつかむのは親の導き次第
小学校受験に向いている、そして向いていない子どもの特徴などをお話ししましたが、受験対策スクールに通う前から確実に「小学校受験に向いている」というような子は少数派です。大多数のお子さんは、中間的な性格か、向いていない性格かのどちらか。むしろ、はじめの段階では向いていないと思われるお子さんでも、親御さんのサポートやお子さん自身の努力で弱みをしっかりとカバーし、個々の長所を発揮して合格にいたったというケースはたくさんあります。
大切なのは、「わがままタイプ」と「おどおどタイプ」の原因と対策の項でもご紹介したように、具体的にどのような点が向いていないのか、原因は何なのかを正しく把握して「それをどのようにカバーしていくか」という戦略。ただ、「わがままタイプ」や「おどおどタイプ」からいつまでたっても脱却できず、結果的に小学校受験に失敗したとしても、決して悲観はしないでください。たとえ幼児期に小学校受験に向いていない性格だったとしても、中学受験・高校受験・大学受験で志望する学校への合格をつかんだ人はたくさんいます。
受験だけでなく、幼少期にどうしようもない「わがままタイプ」だった人が偉人や起業家になるという話や、「おどおどタイプ」だった人が学者や芸術家として活躍するという話は古今東西ありふれています。どうしても小学校受験に向いていない性格から脱却できず、受験をあきらめたり失敗したりしても、幼いわが子やご自身を責めないようにしてください。小学校受験は一つの大きなチャンスではありますが、人生のチャンスは一度だけではありません。
◆次回◆小学校受験を目指す家庭の親の年収