筑波大学附属小学校受験対策【④試験時間が決定する第2次選考出願】
筑波大学附属小学校の制作考査
ペーパーテストの後におこなわれる制作考査は、作品つくりです。はじめに受験者全員に材料が配られます。先生による作り方の説明と実演を観察してから取り組むことになります。例年、作品には名前が付けられており「小人の帽子つくり」といったネーミングを発表し、作り方の説明をおこないます。作業説明は先生が目の前で作ってくれ、先に聞かされた作品名もあってイメージがしやすい運びとなっています。また、出来上がったお手本は前に掲示された状態で、作業中もお手本作品を見ながら取り組むことができます。
作品つくりは手先の巧緻性が求められる
制作の作業工程は5~6つ程度。道具を使わない制作ですので、手先の巧緻性が求められます。作業としては「紙をちぎる」、「紙を折る(折り紙)」、「紐を結ぶ」、「シールを貼る」、「モールをねじる」などが毎年のように出ており、工程の随所で試されています。図形ペーパーと同様に作業時間は短く、数名しか完成までたどり着けないものとなっています。素早く作業を進めるのはもちろんですが、紙をちぎる・紐を結ぶなど作品の完成度の影響する作業については、丁寧さも必要です。手先の作業がいかにスムーズにできるかが裏のテーマといえます。参考までに、2019年度入試のAグループ課題の作り方手順を以下に紹介します。
●Aグループ男子制作
材料…10cm程度の〇が描かれた白い紙、左右に穴の開いた紙コップ、閉じ紐、消しゴムサイズ程度の粘土、竹ひご2本、1/4サイズの折り紙、白い四角シール、のり
①〇が描かれた用紙に黒色のクーピーで顔を描く(顔は先生が描いたものと同じように描く)
②描いたら用紙を〇に沿ってちぎり、紙コップの底の方にのりで貼る
③閉じ紐を紙コップに巻いて〇を貼った真下辺りで蝶結び(かた結びでもOK)
④折り紙を裏返しにして2回折って真四角にし、片側に赤色のクーピーで●を描く(日本の国旗)
⑤折り紙で竹ひごAに挟んで、竹ひごを白い四角シールで止める
⑥竹ひごBの先端に粘土を丸めて刺す
⑦竹ひごA・Bを紙コップの穴に通して完成
●Aグループ女子制作
材料…10cm程度の〇が描かれた白い紙、透明な袋、閉じ紐、茶色の折り紙、白い四角シール4枚、のり
①〇が描かれた用紙に黒色のクーピーで花を描く(花は先生が描いたものと同じように描く)
②描いたら用紙を〇に沿ってちぎる
③折り紙を2回折り、片側にちぎった用紙をのりで貼る
④透明な袋の口を外側に折り返して前後左右4カ所に白い四角シールを貼る
⑤(袋のシールを付けた部分を3か所通るように)閉じ紐を袋の折り返したところに通す
※ズボンの紐を中に通していくような方法でおこなう
⑥紐の先端を玉結びして、折り紙を中に入れて完成
◆次回◆筑波大学附属小学校の体操課題について