筑波大学附属小学校受験対策【③第1次選考抽選と年度別通過率】
筑波大学附属小学校の第2次選考試験の日程
第2次選考試験の日程は3日間ありますが、実際に試験を受けるのは3日間のうち1日のみ。例年、初日がAグループ⇒Bグループ⇒Cグループの順に試験日が振り分けられます。参考までに2019年度入試の試験日程は以下の通りとなりました。
●2019年度入試第2次選考(検査):平成30年12月16日(日)~12月18日(火)
Aグループ…4月2日生まれ~7月31日生まれの受験者
Bグループ…8月1日生まれ~11月30日生まれの受験者
Cグループ…12月1日生まれ~4月1日生まれの受験者
初日に試験をおこなうAグループは最も考査難度が高く、日程が進むに連れて徐々に易しくなっていくと言われています。生まれ月によって優劣が付かないようにするための配慮とされていますが、はっきりと難度の違いを感じるのは、ペーパーテストと制作の2つ。筑波大学附属小学校の出題内容は、①ペーパーテスト、②制作、③体操、④集団活動と、⑤入室前にかんたんな質疑応答(口頭試問)があります。このうち、①ペーパーテスト、②制作の2つの課題がグループごとに違う内容の試験がおこなわれています。ただ、難度が違うと言われていますが、①ペーパーテストであれば問題数の違い、②制作は作業工程の数が減るというもの。決して出来ない問題や出来ない作業があって大丈夫だということではありません。Cグループのお子さんでも過去出題をよく研究し、出来るようにしておかなくことが大切です。
筑波大学附属小学校の第2次選考試験の口頭試問
試験当日の流れを順を追って解説していきます。まず、受験者とご父母が試験会場に到着すると、控室(教室)にてしばらく待機となります。試験は60分程度かかりますので、待機中にお手洗いを済ませておく必要があります。ちなみに控室での振る舞いはまったく評価されません。試験官の先生が控室の隅っこで目を光らせているなどと噂もあるようですが、実際に試験を受けた方全員が「自由に過ごせた」、「お手伝い係の上級生が楽しませてくれた」、「先生はその場にいたがお手伝い係の上級生と談笑していた」と言います。学校説明会も父母面接も無い小学校の考査なのですから、予告もしていない親子の過ごし方で合否が決まることなどあり得ません。また、筑波と聞くと小学校のイメージなのか、とにかく元気よく振舞おうとお子さんを操縦します。子どもらしい伸び伸びとした姿でいることは間違いではないのですが、試験内容からして元気の良さをアピールする場面はあまりありませんから、カラ元気な振る舞いは不自然でしかありません。無駄な指示を与えないで、試験課題そのものに力を発揮できるように上手な声掛けをしてあげる方が良い結果につながります。
控室でしばしの時間を過ごした後、先生の合図でお手伝い係の上級生の誘導により試験教室へと受験生が進みます。一列になって廊下を歩いて試験教室へ進みますが、ここでもとくに整列の指示はありません。しかし、控室と違って既に保護者の方と離れています。言い換えれば試験が始まっているということ。注意が無いからと言って廊下で騒いでしまったり、壁などにベタベタと触ったりということの無いようにしたいところです。1分もかからず試験教室に到着すると、室内にいる先生が受験生を受け入れようと待ち構えています。この入室のタイミングで、⑤入室前にかんたんな質疑応答(口頭試問)がおこなわれています。質問内容は「お名前は何ですか」、「朝食(昼食)は何を食べてきましたか」などから1問。多くても2問程度。受験生は立ったまま(教室の扉の前で一問一答するイメージ)質問に答えて終了です。他の小学校入試の口頭試問考査と比べれば驚くほどあっさりしており、受験生本人も覚えていないくらいの「自然な会話」です。回答の良し悪しを評価するというよりも、受験生本人かどうかの確認の意味合いが大きいものと思われます。答えやすい質問なだけに、先生の目を見て発言できるように日頃から促してあげてください。
◆次回◆筑波大学附属小学校の第2次選考試験ペーパーテストについて