日本舞踊で一番難しいことは何ですか? 〜尾上流〜
尾上菊右佐おさらい会
5月におさらい会を終えたところです。
写真は個人情報保護のため、お辞儀写真です。
舞台に立つこと
お子さんにとり舞台に立つことは、髪を結ってもらいお化粧もして、普段とは違うお着物も着て、ワクワクすることばかりのようです!
一年経つと、踊ることへしっかりと目が向き緊張することを覚えます。緊張するということは、しっかりと踊りたいという意志からなるので、緊張することは良いことと感じます。
踊り終わると、お客様やお仲間が拍手をくださり、昨年と比べて「手が綺麗になった」「目線がしっかりとした」「お腰が入っていた」「心がこもっていた」「向きがしっかりした」などなど感想を伝えてくれます。皆さんどなたかと比べて〜という話ではなく、昨年の舞台から比べて〜と話してくださいます。
比べるのは『人』ではなく、『昨年の自分』です。
心と身体を使って踊る日本舞踊
踊りは、当然ですが身体を使います。手や足など動かすことはもちろんですが、振りの上に感情をのせます。感情は心が動きます。
踊りには人柄が表れると良く思います。誠実に丁寧に生きていると、踊りも丁寧になります。
例えば梅の香りを嗅ぐ振りで、梅が咲く様子や香りを知っているか知らないかで、踊りも変わってきます。
日々丁寧に生きましょうと子ども達によく伝えます。(私自身にも問いかけながらです)
大人も成熟します
大人が舞台に立つ時は、多くの方はとても緊張するようです。足が右!とか手が先!とか振りのことで頭がいっぱいで、お顔が険しくなることしばしばです。お子さん同様に感情を込めて踊ることがひとつの目標となります。手先まで綺麗にと思うけれど、舞台で写真は綺麗でも、ビデオが綺麗ではないことがあります。決まりの時はしっかりと出来ても動きの中で綺麗にするのは大変なことです。日常綺麗に出来なければ、動きの中での美しさは完成しませんと伝えています。
大人も子どもも日常を見直して、結局丁寧に生きることになります。
踊りとともに
いつの間にか踊りとともに、丁寧な動きの中で相手を思いやり、子どもはもちろんのこと大人もしっかりと成熟します。
おさらい会は14回目で、毎年震えるほどの感動をしています。今年もまたお弟子さん達と成長し合えたことを感謝しています。
そして、来年の第15回に向けてお稽古に励んでいます。



