日本舞踊の流派 〜何流がいいですか?〜 尾上菊右佐
私の子どもが生まれたら稽古所に通わせます
中学生の弟子が嬉しい報告をしてくれました。
私の子どもが生まれたら、この稽古所に通わせます。
何故?と聞きましたところ、
だって日本文化が学べて伝えることもできるようになるのですよ!と言いました。
師匠の私にできること
そもそも中学生の弟子がお母さんになって子どもをこの稽古所に連れて来てくれるのは何十年後のこと。私は兎に角元気でいたいと思った次第です。
私ひとりが頑張っても出来ることは限りがあります。
伝える人を育てる
しかし、伝える人を育てることで、日本文化を受け継ぐことができるのです。
着物を自分で着たり、着せることができる様になったり、日本舞踊を踊ることができるようになったりするのです。
我の行く道
時々自分の歩く道を後ろから光が差し込み照らされている様な気持ちになることがあります。日本舞踊を教え始めてすぐの時に、障がいをもったお子さんが習うことになり、このお子さんがずっと習い続けられる稽古所にしたいと思ったのは12年前のことです。そのお子さんは今社会人となり、今も日本舞踊を12年続けています。
どなたでも
どなたでもいつでも始められていつまでも続けられる日本舞踊
このメッセージは、その頃に描いた夢から出来た言葉です。
来年で第10回おさらい会
来年5月におさらい会を開催します。ちょうど10回目という節目の会となります。
いわゆる発表会という本舞台ではありません。かつらや衣装をつけず、髪を結ってもらい着物を着て踊る会です。数名から始まった会が人数も増えて、本当に嬉しい会となります。
踊ること伝えること
日本舞踊を踊ることで、日本の文化を継承することになります。
弟子達には踊ることに満足せず、家族や親戚、友人方に広めてくださいと伝えています。
日本舞踊を観ることで、着物の美しさや所作の美しさを感じてほしいと思っています。
おさらい会は、伝える舞台でもあると感じます。
これからの道
日本舞踊と何も関係のない家庭で育ちただ好きなだけで今まで無我夢中で歩いてきた10年ですが、これからの10年は本当の意味で弟子を育てる道にしたいと決心しました。
たくさんの弟子達に行く道を照らしてもらいながら、また10年頑張りたいです!