日本舞踊入門者を迎えて 〜尾上菊右佐〜
尾上流お揃い浴衣
この浴衣は、今年の尾上流のお揃いの浴衣です。
浴衣会はしていないため、全員ではなく希望者のみ購入しました。
反物の余りで作った巾着などをプレゼントしました。
着物や浴衣の着付け
日本舞踊は、必ず着物や浴衣を着て踊ります。
皆さん自分で浴衣を着て、帯を結べるようになります。
扇子を揃えることと同じく、大切なことと思っています。
着物の良いところ
稽古の際に、小学生と中学生が着替えながらのすきま時間での出来事です。
着物の良いところを教えてください。と投げかけたところ、
二人がテンポよく楽しそうに答えてくれました。
次々出てくる良いところ
リサイクルできる!
仕立て直せば新しくなる!
太い人も痩せた人も着られる!
レストランで良い席に座らせてもらえる!
綺麗になる!
きせがあるので畳みやすい!
おばあちゃんの着物が着られる!
などなど、まだまだ言えます!と顔に書いてある様子でした。
日本の文化
子ども達が着物を通して、実際に自分で着たり、人に着せたりする中で、
日本の着物はいいものだなぁと実感していることに喜びを感じます。
あなたの国の文化は?と聞かれる時にも、きっと自分の言葉で、
実体験の中から言葉で表現できることでしょう。
子どもからの発信
子ども達が毎週浴衣を着ることで、保護者の方が着物や浴衣を見直すことも多いです。
着物って素敵ですね。そう言って保護者も出来る様にと習うこともあります。
いつもは大人が子どもに勧めたり、注意したりすることが多いですが、
稽古所では大人達が子どもから影響を受けたり、教えてもらったりすることが多いです。
受け継がれる着物
そして、保護者の方が良いと思って下さると、
おじいちゃん、おばあちゃんのお宅に着物について尋ねることが増えます。
半幅帯はたいがい見つかります。
お母さんが七五三で着た着物を綺麗にとっておいてくれていることも多いです。
世代を越えて
三世代にわたり受け継がれる着物は、とても嬉しそうに見えます。
世代を越えて、古典柄の着物はいつの時代も古臭く見えません。
少しの寸法違いは、全く問題なく着せ方によって調節できます。
次の世代へ
また次の世代にもしっかりと繋げてほしいと願っています。
箪笥にしまわれている沢山の着物達が息を吹き返すようにと願います。