日本舞踊のいろは 〜恵比寿 おかめ ひょっとこ〜 扇子
《日本舞踊の道具》
まず日本舞踊を始める時に必要なものは、師匠によっても違うでしょうが、
白い足袋(たび)、浴衣や着物、帯、そして扇子と言うでしょう。
《どこで買う?》
よく聞かれることが、どこで買いましょう?
どこで売っていますか?
最近は、販売しているお店が限られています。
足袋もおしゃれな柄物が多く、白い足袋と探さないと、
違う目的の足袋になってしまうこともあるようです。
呉服屋さんの店名まで教えることが多いです。
《浴衣》
浴衣は本来、一度仕立てると何年もあげを下ろしながら着ることができるものです。
しかし、最近は衿元にサイズのタグがついていて、1〜2年で役目を終える水着に似たような感覚の販売になっています。店頭にぶらさがり販売されている浴衣は、日本製と書かれていないと外国で仕立てているものが多く、中には花の向きが逆さまのものもありました。日本古来の花がどのように咲くかを知らない人が柄合わせしたとわかるものもありました。
《半幅帯》
作り付けの二部式になっているものが多く、手結びをする半幅をほとんど置いていない店もあると聞きました。手結びをします。と主張しないと目的の違うものを購入することになってしまうかもしれません。
《着物について》
写真は、私が今仕立てている娘の着物です。仕立てをするようになって、着物の奥深さや包容力がわかり、ますます日本舞踊が好きになりました。
着物は、繭三千個を使って、一反の着物が出来上がるそうです。
織りや染め、仕立てなどのそれぞれの職人が力を合わせてできるものです。
《着物のお下がり》
先日数年前に亡くなった姉弟子のご家族より着物をいただきました。
また着物に思い出を作ってください。
ものが人を紡ぐこともあると思います。
とおっしゃいました。
《着物の特徴》
着物は着方によって少しの太さや身長を調節できますので、お下がりも大切に着ることができます。
在りし日の思い出しながら、また着物に新しい思い出を重ねていきたいと思いました。
着物って本当に素敵です。