着物の衣替え
【稽古で着付け】
新しく入門された弟子が、日本舞踊を習って着物が着られるようになるとは思っていなかったです。と喜んでいます。
日本舞踊を踊る前に扇子を用意しますが、私は着物や浴衣を美しく着る、そして着こなすことも同じように大切なことと思っています。最初に着付けと帯結びが出来るようになることを大切にしています。
1年も稽古すると、比較的簡単にできるようになります。簡単でないことは、着物を着こなすことです。
しっかりと帯を結んだ上で、踊れるくらいの余裕をもった着付けをすることが重要です。
成人式では、美容院にて綺麗に着付けをしてもらう方々が、下に落とした物を拾えなかったり、また長い袖を引きずって拾ったりという姿をよく目にしますが、姿が美しいだけに残念な思いをすることがあります。
着付けは1年で覚えることができるかもしれませんが、この着こなすということは1年で身につくことではないと感じています。しかし、一度身についたことは決して自分から離れることがありません。着物を着こなすことや、それによってかもし出す気品や品格が備わることは、きっと大切な財産になることと思います。
【日本舞踊の振り】
日本舞踊では、歩き方や座り方、おじぎ、だけではなく、もっと日常の身近な手紙を書くことやふすまを開ける所作などの振りが沢山あります。何曲か踊ることで、沢山の着物の所作が身につきます。
例えば写真館にて絵日傘を持ち記念写真を撮影する方が、日本舞踊を習った上で同じような場面では、全く違った立ち姿、ポージングになります。立ち姿ひとつに、丹田を意識したものになりますし、傘という小道具をどのように持つか、どのあたりをもつか、どうかざすか、わかっているため知らない時とは別人のようになります。
【着物を着こなすこと】
成人式に振袖姿とともに、美しく着こなせるようになりませんか?とよくお誘いしますが、その実は二十歳までに身につけることで、きっとその先の人生も輝くことができますとお伝えしている気持ちです。
日本舞踊はもちろんですが、日本舞踊を通してお伝えしたいことが沢山あります。
オンラインでの稽古も始まりました。
日本舞踊だけではなく、日本文化や着物に興味のある方もお気軽にご連絡ください。
〜どなたでも いつでも始められて いつまでも続けられる日本舞踊〜
尾上流師範 尾上菊右佐
https://www.kikusaonoe.com/