会社員のまま6ヵ月で月収100万円!? 起業18フォーラム新井一氏が明かす現実的な1人起業成功法則
家の事情で予定が変わる日は必ずある
――家事や育児をしながら起業しようとすると、家族に負担をかけたうえに商品が売れなかったらと不安になる人もいます。商品を作る時間も限られる中で、実際に始めた人はどんなことで困ったのでしょうか?
新井:発売日を「仕上がる予定の日」と同じ日にしてしまうと、家の事情で1日動けなかっただけでも間に合わなくなります。それから、最後まで作ってから売り出そうとして、出品が何か月も先になることがあります。実際に、この2つを経験した会員さんがいました。
――家事や子どもの予定は、急に変わりますからね。
新井:桜井さんという会員さんが、家庭学習用のプリントと解説の音声を作っていました。2021年6月、決めていた発売日に間に合わなかったんです。直前の週に家の事情で作業できず、プリントはできていたものの、音声の録音とプリントの少しの手直しが残っていました。桜井さんはその日のメールで、動けなかったことよりも予定の立て方を振り返り、「ゴールをもっと手前に設定しておくべきでした」と書いています。
発売日の前に「出品できる日」を決める
――発売日を後ろへずらせばいいのでしょうか?
新井:発売日だけを決めるのではなく、その前に「出品できる状態にする日」を入れてください。パートのシフトや家の用事で作業できない日も、何日かあるものとして予定を立てます。仕上がる見込みの日と発売日が同じでは、1回予定が変わっただけで遅れてしまいます。
――桜井さんは、その次も遅れたのですか?
新井:3か月後の次の発売は、自分で決めた期限どおりに出せました。本人も、家の事情で動けない日を見込んで計画する必要があると振り返っています。動けない日をゼロとして数えない。それだけでも、発売日を守りやすくなりますよ。
全部を仕上げるまで待たない
――ただ、商品を未完成のまま出しても大丈夫なのでしょうか?
新井:注文が入ってから仕上げても、お客様に渡せるところまでできているなら、最後の手直しを残して出品する方法もあります。桜井さんは次の商品で、前の商品より価値をつけようと初めての作業に取り組み、年内の発売を目指しながら年を越しました。2022年2月、最後の編集を残したまま出品して、「もっと早い段階で商品を出せばよかった」と振り返っています。本人は「完璧に作ってから出す」という考えにとらわれていたとも書いています。
――その商品は売れたのでしょうか?
新井:翌月に売れました。すぐには渡せない状態だったので、最後の確認と仕上げをして、翌日に納品しています。もちろん、注文を受けた後に必要な作業が終わらず、約束した日に渡せないなら困ります。先に出すのは、注文が入ったら責任を持って仕上げられる商品に限ります。
家族との時間を先に確保する
――商品を早く出すためには、家事や家族との時間を削る必要があるのでしょうか?
新井:そこは削らなくていいんです。家族との時間や健康のための時間を先に確保したうえで、商品を決めて売り出す日を決めましょう。僕は著書『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』でも、大切な時間をこれまで以上にしっかり確保し、そのうえで先送りせずに商品を売ることを書いています。
――商品を早く出して、売れなかったらどうしますか?
新井:売れなければ直せます。まず買う人に見せなければ、何を直すかもわかりません。桜井さんの場合は注文の翌日に納品できましたが、家庭の予定が違えば同じようにはいかないでしょう。自分が約束できる引き渡し日を考えてから売り出してください。
カレンダーに入れる2つの日
――これから始める方は、何から手をつければいいでしょうか?
新井:作る商品が決まっているなら、まずパートのシフトと子どもの予定をカレンダーで見てみてください。仕事のない平日の昼に何回作業できるかを数え、自分だけの締切を発売日より手前に置きます。家の用事が入っても間に合うよう、両方の日をぴったり重ねない。最後の仕上げに必要な時間も、予定に入れておきましょう。
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア26年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。
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