副業で月30万円稼ぐ現実論|起業18フォーラム代表・新井一氏が明かす成功者の意外すぎる3つの共通点
収入ゼロ期間があるかどうかは、辞める前の準備で決まる
――新井さん、今日は独立後の「収入ゼロ期間」についてお聞きしたいと思います。独立したら最初の数カ月は収入がゼロになるのが普通なのでしょうか?
新井:正直に言うと、これは「辞める前にどこまで準備したか」によって、まったく変わります。独立後に収入ゼロ期間があるかどうかは、辞めてから決まるのではなく、辞める前の行動で決まるのですよ。
――つまり、準備次第では収入ゼロを避けられると?
新井:避けられる人もいます。在職中から収益活動を始め、最初のお客さんをすでに獲得した状態で独立した人は、収入ゼロ期間がほとんどないか、非常に短い。「辞めた次の月から売上があった」という方も、相談に来る方の中には珍しくないですよ。
「辞めてから準備する」が最も収入ゼロを長引かせる
――一方で、収入ゼロが長引いてしまう人はどんなパターンでしょうか?
新井:典型的なのは「会社を辞めてから起業準備を始める」パターン。辞めた後で商品を考えて、顧客を探し始めると、最初の収益が出るまで数カ月かかることも珍しくない。個人差はありますが、平均的には3〜12カ月という方が多い印象ですね。
――それは精神的にかなりきつそうです。
新井:きついだけじゃなくて、判断力にも影響するのですよ。貯蓄が減っていくと焦りが出てきて、「とにかく早く稼ぎたい」という気持ちから、本来やりたい方向とは違う仕事を引き受けてしまったりする。焦りから判断をミスするのが、独立初期に最もよくある失敗です。
在職中に作れる「収入ゼロ対策」は2方向だけ
――では、会社員のうちに何を準備しておけばいいでしょうか?
新井:大きく分けると、2方向です。まず1つ目は貯蓄。生活費の6〜12カ月分を独立前に確保しておくことを目安にしています。特別な根拠があるわけではないのですが、貯蓄があるだけで行動の質がまるで変わる。
――行動の質が変わる、というのは?
新井:「早く売上を作らなければ」という焦りが薄れると、顧客との関係づくりにじっくり集中できます。急がなくていい分、丁寧に向き合える。そうすると結果的に、リピートや紹介が生まれやすくなる。焦りがない方がむしろ早く結果が出ることが多いですよ。
――2つ目の方向は?
新井:在職中から「すでにお客さんがいる状態」を作っておくことです。月に数万円でも収益活動の実績があれば、独立後の不安は大幅に減ります。「ゼロから始める」と「すでに1人いる」は、気持ちの面で雲泥の差がある。それに加えて、健康保険・年金の切り替え手順を独立前に調べておくことや、会社員時代の人脈・実績を整理して独立後の営業材料にすることも、早めにやっておく価値がありますよ。
「収入ゼロが怖い」という感覚は、正しい判断力のサイン
――でも、会社員をしながら収益活動を始めるのはハードルが高く感じる方も多いのでは?
新井:怖いのは当然ですよ。ただ、「収入ゼロ期間が怖い」という感覚は、冷静なリスク認識ができているということです。怖いのに何も準備せず辞めるのが一番まずい。怖いからこそ、在職中に準備を固めるという選択肢を取れるのが会社員の強みです。
――「怖い」は動かないサインではなく、準備するサインということですね。
新井:そうです。怖さを減らす唯一の方法は、在職中の準備の密度を上げることだけですから。
「辞める日」より「辞める条件」を先に決める
――最後に、独立のタイミングをどう決めればいいかについてもお聞きしたいのですが。
新井:よく「いつ辞めるか」を最初に決めようとする方がいますが、僕が勧めるのは逆です。「この状態になったら辞める」という条件を先に決めること。例えば、「在職中の収益活動で月に○万円を3カ月連続で達成したら」「貯蓄が生活費の○カ月分を超えたら」「継続的な顧客が○人以上いたら」というように。
――日付ではなく、状態で決めるのですね。
新井:数字が先、日付は後。この順番で考えると、焦らず準備できます。「まだ条件を満たしていない」なら準備を続ければいい。条件を満たしたら自信を持って辞められる。そのシンプルな設計で、独立への道筋がかなり現実的に見えてきますよ。
――今日はとても具体的なお話をありがとうございました!
新井:こちらこそ、ありがとうございました。
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア26年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。
→ 新井一のセミナー日程一覧


