「リピート購入の仕組み(サブスク)を作りましょう」と言うコンサルが間違っている理由|起業18フォーラム代表・新井一氏が解説
不安で眠れない夜は「向いていないサイン」ではない
――新井さん、今日は「起業準備中の不安」についてお話しいただきたいと思います。「本当に自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」という不安で夜眠れない……という方、多いですか?
新井:多いですよ。というか、本気でやっている人で不安を感じない人に会ったことがないです(笑) 不安を感じる量が少ない人はいます。でもそれは「不安がない」のではなく、不安を解消するための情報や環境が整っているからです。
――「不安を感じるのは向いていないから」という思い込みがある方も多そうですね。
新井:それが一番危ない思い込みです。不安で眠れない夜が来るのは、起業準備を本気でやっているから。「向いていないサイン」ではなく、「真剣に向き合っているサイン」なのですよ。どうでもいいと思っている人は、そもそも不安も感じませんから。
不安の正体は「漠然」にある
――では、その不安とどう向き合えばいいのでしょうか?
新井:「失敗したらどうしよう」という不安が強い場合、多くはその不安が「何が失敗なのか」が明確になっていないことから来ているのです。漠然とした不安を具体化すると、対処できる課題に変わります。
――具体化するとはどういうことですか?
新井:たとえば「お金が心配」という漠然とした不安なら、「いくらあれば安心か」「いつまでに何を稼げば安全か」に分解できます。「本当に自分にできるのか」という不安なら、「何ができれば十分か」を最小限に絞り込む。具体的な数字や条件にすると、不安は「課題」に変わりますよ。
――漠然としているから怖い、という感じですね。
新井:そうです。モヤモヤした霧の中を歩くのは怖いですが、輪郭がはっきりした壁なら乗り越える方法を考えられます。書き出すだけで不安は軽くなりますよ。
「やめるべきサイン」と「続けるべきサイン」の見分け方
――「本当に立ち止まった方がいい状態」というのはあるのでしょうか?
新井:あります。一度立ち止まるべき状態を3つお伝えします。身体に異常が出ている(食欲不振・体調不良が2週間以上続く)。「やりたい」という感覚が完全に消えた。家族関係や仕事に具体的な悪影響が出ている。この3つのどれかがある場合は、起業準備より自分の健康と生活を優先してください。
――逆に「眠れない夜がある」だけでは、やめる理由にはならない?
新井:「眠れない夜がある」「不安が続く」「焦りを感じる」だけなら、それは「続けているサイン」です。本気でやっている人は不安を感じます。どうでもいい人は不安も感じませんから。ただし、眠れない状態が2週間以上続く場合は、身体と心のケアを優先してください。起業準備は、健康があってこそ続けられます。
不安は「ひとりで抱えない」ことが最善策
――不安が大きくなる最大の原因は何ですか?
新井:「ひとりで考えている」状態です。同じ悩みを持つ人と話すだけで、不安の重さが変わります。「あの人も同じことで悩んでいた」「でもこうやって乗り越えた」という話を聞くことが、不安の解毒剤になるのですよ。
――確かに、ひとりで抱えていると、どんどん頭の中で大きくなっていきますよね。
新井:不安は「やめた方がいい」というメッセージではなく、「一人で抱えすぎている」というサインです。話せる場所を作ること、情報を得ること、それが不安を和らげる最善策です。相談に来る方の中にも「孤独で怖い」という方が本当に多い。ところが、同じ境遇の仲間がいる場所に来るだけで表情が変わる方をたくさん見てきました。
不安を感じながら前に進んだ人が、成長していく
――最後に、不安の中にいる方へメッセージをお願いします。
新井:不安を持ちながら前に進んできた人が、振り返ると「あの不安が自分を成長させた」と言います。不安がない道は、たいてい「本気で挑戦していない道」です。今、不安の中にいるあなたは、すでに踏み出しています。一緒に考えていきましょう。
――不安は本気の証、というわけですね。今日はとても勇気をいただきました。ありがとうございました!
新井:こちらこそ、ありがとうございました。
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア26年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。
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