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受動態文法をミスグリ世界観で学ぶ
1年前に、ミスグリ(Mrs. GREEN APPLE)の歌に、中2女子が励まされたという英語プレゼンについて紹介したコラムのアクセス数が、今ごろ急に伸びています。
おそらく、昨年末のNHK紅白歌合戦でミスグリがトリを務めたことがきっかけでしょう。
実際、ミスグリは今、当会でも、小学生から中高生まで圧倒的な人気があります。
その理由は、単にメロディーが良いからではありません。
1年前のコラムでは、ミスグリの『我逢人(がほうじん)』という禅語を引用した渋いタイトルの歌の、下記の歌詞に特に励まされたことを詳しく紹介しています。
あなたの優しさで救われるような世界であって欲しいな。↓
https://www.youtube.com/watch?v=OqEVEShYOv8
彼女は、自分自身もこの歌詞に救われたけれど、今、社会全体に必要なメッセージだとプレゼンしました。
この一節が絶妙に表現しているように、ミスグリの歌詞には、
優しい人ほど傷ついてしまうこと
優しくしたいのに、うまくできないもどかしさ
明るくしたいけど、ポジティブになれない現実
がとても繊細に描かれています。
複雑な社会を生きる子どもや若者たちは、その「弱さを含んだ優しさ」に、深く共感しているのだと思います。
ミスグリの世界観を一言で表すなら、こんな英語がぴったりです
You don’t have to be strong all the time.
It’s okay to be kind and weak.
(いつも強くなくていい。優しくて、弱くてもいい)
このミスグリの世界観を英語の授業に取り入れる時、特に相性がよいのが、受動態の過去形です。
英検3級ですね。
たとえば、
I was helped.(私は助けられました)
I was saved by my friend.(私は友だちに救われました)
受動態は、「自分が何かをした」ではなく、
**「誰かにしてもらった」「誰かに支えられた」**経験を表すことができます。
英語は主体的、能動的な行為を表すのに適した言語です。
確かに、will、should などの意志を示す助動詞を使って、自身の目標をより明確にすることがで、自己肯定感を高めることにつながるでしょう。
一方、受動態はどうでしょう?
「Have you ever been helped by someone’s kindness?」
と聞かれて、
“Yes, I was helped by my friend.”
“I was supported by my mother.”
と言うだけで、子どもは心の中でこう思います。
「あの時、お母さんにぎゅっとしてもらったな」
「あの時、友達が声をかけてくれたな」
受動態の過去形の練習は、
自分は誰かに大切にされた存在だ
と、能動態とはまた違う形で、自己肯定感を育てる学びになるのでしょう。
人間というものは、どんなに強くて優秀な人間でも、誰かの助けや支え、優しさなしで生きていけません。
ミスグリの音楽とともに、
I was hurt. But I was loved.
(私は、傷ついた。でも愛された。)
そんな人生の大切な一行を、英語で持てる子どもたちを育てていきたいと思います。
Global kids英語会代表
豊田朋子



