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英語プレゼン大会2023終了!「平和の国の勇者とは?」

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:英語プレゼン大会

「従順」の壁を突き破れ!




英語プレゼン大会in 2023が先週末で終了した。
5回に渡り、各回約20名、年中(4歳)から高2(16歳)までがステージに立った。
今年より未就学児受け入れを始めたので、登壇数は昨年より減ったが、年齢幅は過去最高となった。

コロナ終息後、初のプレゼン大会であり、
演台前のアクリル板もなく、マスク着用も自由に任せた。
観客席もスペースをあけることなく、
親御さんだけでなく、祖父母の方々の参加も目立ち、温かい熱気にあふれていた。

最も嬉しかった光景は、プレゼン終了後、生徒と担当教師が、
時に涙を流し、ご家族も肩を抱き合い、
共にプレゼンの成功を喜び合う姿だ。

今回、生徒も教師もプレゼン初のケースが多く、最後まで不安や試行錯誤があった。
だが、前日の仕上げまで、子どもたちも、教師もあきらめず、ベストを尽した。

いくら練習しても、今一つ声が出なかった生徒が、舞台で何かふっきれたように、生き生きと自身の夢を語る姿を見れば、「よくやったね!」と、思わず抱きしめたくなる。
接触が禁じられている昨年は、それができなかったのだ。

そして、今年も最後にジョン・レノンのイマジンを会場でシェアした。
(英語の普遍的な平和ソングを伝えるのも、英語教育の大切な役目だ。)

イマジンを歌う前に必ず伝える事がある。
“Imagine”(想像してごらん)で始まるこの歌詞は、
レノンの妻で、前衛芸術家でもあるオノ・ヨーコがそのベースを書いたということ。
この世界的な歌には、平和を願う日本人女性のスピリットも込められているのだ。

今年は、歌う前に、下記、パレスチナ、ガザの子どもたちの状況も伝えた。
1)10人に1人の子どもたちが戦場で殺されている。
2)かろうじて生き延びている子も、水不足で海水を飲んでいる。
3)傷の手術も、医療物資不足で、麻酔なしで行っている。

戦争で一番の犠牲者は、どの時代も子どもたちだ。
ガザとウクライナの子どもたちに祈りを込め、会場の皆でイマジンをシェアした。

世界で二つの戦争が起きている今、この平和な国、日本でできることは一体何だろう?
世界的に停戦運動が広がっているが、そうした活動に参加することも一つかもしれない。

重要なことは、日々きちんと「平和」を生き抜くこと。
自分の足元から、日常から。
それに尽きるのではないか。

だが、平和を生きる、
それは、どんなことか?
実は、それは決して楽な事ではない。

学校は、従順な労働者を生産する牢獄か?

今回、高1のある生徒さんが“School is like a prison.”というテーマを語った。
熾烈な競争で格差を広げ、自然を破壊し続ける資本主義の限界を述べ、
その先進国であることは、もはや「恥」であり、

その延長上にある学校は「従順な労働者を生産する牢獄に過ぎない。」という痛烈な内容を、
とても高校生とは思えないほど成熟した態度と、
浪々とした英語で述べ、会場は静まり返った。

一方、我々の多くは、回りの空気を読み「従順」でいた方が、実は楽だ。
特に日本のような社会では、自身の意見などひた隠していた方が、とにかく無難だ。

だが、私はその「従順」の壁を、突き破った先の世界を、
子どもたちに、その目で見て、体感して欲しい。

少しヒリヒリとするけれど、何ともすっきりとした感慨がある。
壁を乗り越えると、また新たな壁が立ちはだかるが、
不思議とまた乗り越えてやろうという力が沸き上がってくる。

そんな生き方は、平和な国でしかできない。
戦地の子どもたちには、できない。
命を保つことだけで精一杯なのだ。

そもそも戦争は、一人の独裁者だけで起こすことはできない。
大衆の「従順」の積み重ねの結果でもあることは、歴史が語るところだ。

こうした意味で、英語は、本来、受験科目にしてはならない。
この世界状況下で、受験勉強などに矮小化している場合ではない。
少なくとも1日で勝負が決まる紙の試験のみで実力を測るのは、即刻廃止すべきだ。

唯一の世界共通語である英語は、
国境を越え、戦争や気候危機をはじめとする、グローバルな問題を解決するための、

世界を少しでも平和にするための重要な道具の一つだ。
そのためのトレーニングをする、それが当会のミッションであり、揺らぐことは決してない。

まさにイマジンの歌詞のごとく、理想かもしれないが、決して一人ではない。
少なくともGlobal kidsの皆は、その仲間であり、プレゼンターたち全員がその勇者だ。

今回、勇気を持って自身の想いを英語で発し
当会のミッションを、
平和の景色を体現してくれた彼らを、
私たちは、心から誇りに思う。
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5回のうち、初回のプログラムのみ、英語タイトル、学年、日本語要約のみ紹介します。是非ご参照ください。

Global kids 英語会 主催 2023英語プレゼン大会 プレゼンター
第1回 11月23日(木) 午前の部(10:00~12:00)

1 About Malaria Vaccine(小2)
マラリアは、蚊に刺されることで発症する感染症です。マラリア・ワクチンは、マラリアから私たちを守ってくれます。その効力についてお伝えします。

2 About birthstones(小2)
私は誕生石に興味があります。誕生石を持っていると幸運を呼ぶそうです。今日は、それぞれの月の誕生石を紹介します。

3 About Minecraft(小2)
マインクラフトは自由に世界を作り上げることができるゲームです。僕は将来、ユーチューバーになって、マインクラフトを広げる仕事をしたいです。

4 My favorite sport(小3)
僕は、テニスとフラッグ・フットボールを習っています。今日は、日本では、まだよく知られていないフラッグ・フットボールについて説明します。

5 About jump rope(小3)
なわとびはとても面白い競技です。私は縄跳びを習っていて、全国大会にも参加しました。きょうは、ダブルダッチ、一人フリーの飛び方について紹介します。

6 About WBC(小3)
今年3月日本代表がWBCで優勝したことを覚えていますか?WBCとは、世界最大の野球大会です。今日は、その時の感動をお伝えします。

7 About Hyakuninisshy(小3)
私はカルタ大会を通して、百人一首に関心をもちました。きょうは、私の好きな百人一首を紹介します。そして唄を覚えるコツもお伝えします。

8 Manga about history(小4)
僕は歴史を漫画で楽しく学んでいます。きょうは、戦後、冷戦中に、核戦争の一歩手前まで行ったと言われる“キューバ危機”について説明します。

9 About Summit(小4)
今年5月広島でサミットが開催されました。広島には原爆ドームがあるので、戦争は絶対にしてはいけない、というメッセージを世界に発しました。

10 About Jade(小5)
翡翠という宝石を知っていますか?この夏、新潟の海岸で、家族と一緒に拾い集めました。翡翠探しは宝探しに似ています。翡翠の特徴についてお話します。

11 My favorite Origami(小5)
私は折り紙が好きです。特に折り鶴が大好きです。鶴は日本の文化、そして、何より平和の象徴だからです。
12 About EYESHIELD21(小5)
「アイシールド21」は、アメフトマンガンの金字塔です。この漫画を読めば、アメフトの素晴らしさがわかります。そのあらすじをお伝えします。

13 Origami Kingkidora(小5)
三つ首の怪獣、キングキドラの折り紙に挑戦しました。通常より大きいサイズの折り紙で約200回も精密に折っていきます。その作成プロセスを紹介します

14 About my carrier(小6)
私は、バスケットに夢中です。将来は、バスケットボール選手をサポートする仕事をしたいと思っています。どんな職業があるか調べてみました。

15 About tea ceremony(中1)
和菓子につられて入った茶道部ですが、最近、茶道の魅力とその奥深さがわかってきました。茶器と作法について簡単に紹介します。

16 Brain Development(中2)
脳が高度に発達すると、人間は何を得て、どんな世界が見えるのだろう? 歴史的な天才たちの生き方からヒントを得て考察してみました。

7 Don't be afraid of nuclear(中2)
核兵器は、絶対にあってはならない。でも“核”という言葉をむやみに怖がらないで、一度、冷静に、科学的に捉えてみませんか?

18 About Generative AI(中3)
生成AI(生成的人口知能)に仕事を奪われないようにするためにどうしたら良いのか、そして、AIといかに共存していくべきかを、今から考えていきたいです。

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豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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