成婚退会された会員様にインタビューをしてきました
結婚相談NPO、ブライダルサポーターの影山です。
障がい者向けの婚活プランを前面に押し出すのは差別の視点で好ましくないというご指摘を受け、ウェブサイト上、少しひっそりモードにはなってしまったのですが、引き続きご相談は受け付けていますので誤解無きようお願いいたします。
今回は約一年間に及ぶ手話講習会(初級)を修了しましたので、あらためまして聴覚障害者の婚活について考えてみたいと思います。
特にブライダルサポーターは障がい者向けの結婚相談所という訳では無いのですが、「門前払いしない」を合言葉にしているせいか、はたまた障害者を受け容れている結婚相談所がそもそも限られているせいか、徐々に拠り所としての期待が高まっていると感じています。
一気に全ての障害について学ぶ事は出来ず、ご相談を受けてから勉強する方式で対応せざるを得ませんでしたが、一番最初にご相談いただいた障がい者の方が聴覚障がいをお抱えの方でした。
聴覚障害者との結婚
いきなりですが、かけた梯子を外します。
一番最初にご相談いただいた障がい者の方は確かに聴覚障害者の方で有りましたが、トータルでのご相談件数は他の障害種別と比べて比較的少ないと感じています。
職種は偏っていても就業されている方も多く、ひょっとすると結婚への難易度が他の障害者の方と比べると低いのかも知れません。
恐らく聴覚障害者の方からご相談いただくのは健常者も含めてお相手を探したいというケースだと思います。
聴覚障害者の方は人間的に出来ている方も多く、就職率も高いので私は健常者の方にも婚活対象とされる事をお勧めしていますが、接点の無い方はやはり知識が無いので検討も出来ないのではないでしょうか?
ネガティブ要素も書いてしまいますが、聴覚障害者の婚活でポイントとなるのは以下の5点だと思います。
○難聴者(聞こえ難いものの聞こえる)か失聴者(ほぼ聞こえない)か?
○会話が可能か、出来ないか?
○文字が読める(筆談可能)か、読めない(筆談不可能)か?
○手話が出来るか、出来ないか?
○遺伝性か遺伝性で無いか?
幼少期に言語形成が終わった後に聴力を失った方は会話も出来ますし、最近の方は聾学校で習うので、皆さん筆談も可能です。
ようするにお相手に手話の習得を求めないケースも多分に有るのです。
iPS細胞を代表とする再生医療分野で回復が比較的見込めている分野でも有ると思います。
悩みとして良く「他の障害と比べて、健常者だと間違えられ易い」という事を聞きます。
私も昔、膝を壊した際に電車で座っていて、高齢者の方に席をゆずるよう言われた時などに同様の悩みを感じました。
気遣いに自信の有る方は是非、聴覚障害者の方との婚活もご検討いただきたいと思います。
障害者との婚活まとめ
私は元々福祉に全く縁の無い人間で、ワーカホリックという言葉がぴったりの仕事人間でしたが、この5年位でだいぶ認識や考えが変わりました。
人はいつ何時、障害者になるか分かりません。
その時には周囲を含め生活が一変しますし、現代のストレス社会では予備軍の方も我々の想像以上に大勢いらっしゃると言います。
今回は聴覚障害者がテーマでしたが手話が出来る方は実際にボケにくいと聞きますし、逆にご自身が身体に不調を抱えられた時はきっと積極的に力になって下さると思います。
事業としての障害者婚活は最初の一年は完全な赤字でした。二年目は赤字継続中ながら業務効率の改善で光明が見えてきたような気がします。
障害者用婚活は物凄く敷居の高い分野だと感じており、新規参入は期待していません。
事業継続期待のプレッシャーを跳ね除けて努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
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