仕事でうまくいかないことが続くと、自分はダメだと不安になり落ち込む
私たちが仕事をしているビジネスの世界には、時間内に終えなければならない処理や、期日までに納めなければならない納入期限がつきものです。
「仕事の進捗状況が気になって夜も眠れない」「納期に間に合わなかったら…」と想像すると焦りがピークに達し、ストレスフルな状態に陥ってしまうという方もいらっしゃるでしょう。早めに心理的負担の原因を分析し、上手な対処法を考えてみましょう。
「どうしよう。間に合わないかもしれない」納期に対する焦りの特徴
差し迫る仕事の納期。それなのに見通しが立たず追い込まれていく自分。
残業しても成果は上がらないまま、時間だけが過ぎて行く。
早く片付けなければと思うほど、気持ちが舞い上がり無駄な作業が増えてくる。
座っていても息が上がるような感じがして、体が常に緊張している…。
上記のような経験はありませんか?
仕事の内容なのか?量なのか?またその両方からなのか?
納期への焦り、できていなことに対する不安などがストレスとなって心身に負担がかかり、体などに自覚症状があらわれるようになると大変です。
仕事の確度が落ち、ケアレスミスが目立つようになると、メンタルは相当疲れている状態になっていると思います。
また、チームワークが必要とされる場合、相手に伝えるべきことが伝わりにくくなるなど、疲れて過敏になった心の状態は余裕のない態度にあらわれ、人間関係にも摩擦が生じてしまう場合も出てきます。
「もう間に合いそうにない!?」焦りやストレスを感じてしまう心理
誰もが無駄なく早く仕事をこなしたいと思っていることでしょう。
しかし、仕事というのは同時多発的に飛び込んできたり、状況は常に変動しながら流れるものです。片付けなければならないタスクをたくさん抱えることもあるでしょう。
やらなければならないことが積み重なっていくなか、焦りや「ミスや失敗は許されない」という思いがウエイトを占めていきます。
また、「完璧にこなさなければ」と思っているような、生真面目で完璧主義の傾向がある方は、責任感があるとも言えますが、すべてを抱え込んでしまい、自分で自分を苦しめてしまいます。
納期に間に合わなかったことで起こる事態、そこに直面した時の感情を思うと耐えられない…など、その状況が起きる前から想像して焦ったり、不安になったり、恐怖を感じたりして不安定になってしまう傾向もみられます。
「急がなければ。早く仕上げなければ」の気持ちを解消するための考え方や対処法
気持ちが負の感情でいっぱいになっている時は、いったん引いて、客観的に自分が焦っているということを自覚することが大切です。
まず、目を閉じ深呼吸してみましょう。
焦りや不安の気持ちから呼吸が浅くなっていると、体に巡る酸素量も不足して体の細胞の活動が低下すると言われています。
また、深呼吸をすることで、心を落ち着かせてくれる副交感神経にも働きかけてくれます。
深く呼吸して、ひとつずつ仕事を片付けていくことをイメージしてみましょう。
朝、仕事をスタートさせる時に、今日すませたいことをピックアップして、項目に分けてメモするのもいい方法です。達成したら二本線で消すなどして、成功を積み上げ達成感を味わうやり方です。書いたことを成し遂げていく自信と計画性も育ちます。こうしたことを繰り返し、計画的に仕事を進めていく感覚や自分のペースで仕事をこなす感覚を身につけていくことで、焦る気持ちをやわらげることができるようになります。
自分のペースで仕事を進めていくためには、「わがまま」な自分になることも必要です。
また、デスクに向かう自分の後ろにもう1人の冷静な自分を置いてみるのもいいでしょう。これは一歩下がったところから自分を見て、「焦っている今の自分」という事実を認識し、客観的に見る方法です。
「仕事をするときにはミスは付きもの」と、肩の力を抜いて考えてみるのもいいでしょう。仮に一度ミスを犯したとしても自分を責めることなく「今度は同じミスを繰り返さない」という方向に意識を向けてみるのです。
今の自分にできること、また、できないことがあって当然です。できないことを自分で抱え込んでしまうのではなく、周囲に頼ったり、相談したり、助けを求めましょう。
不安を押してがんばり過ぎると、焦りが増幅するばかりです。
そして、がんばれなくなった時にはそのストレスから鬱状態に陥ってしまうこともあります。
自分の心の弱い部分を隠してしまうのではなく、不安や恐怖に向き合うことも必要です。
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