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大場慶夫

建設コンサルタント・IT他、技術者専門心理セラピスト

大場慶夫(おおばよしお) / 心理カウンセラー

アクシス・サポート

コラム

毎朝不安で憂鬱。仕事に行きたくない、仕事を辞めたいと思ってしまう

2016年9月26日 公開 / 2016年10月31日更新

テーマ:仕事の不安と解消方法

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング


仕事をしている私たちは、さまざまなストレスにさらされています。
得意先に謝罪しなければならない状況、不得手な仕事が待ち受けている日など、歯をくいしばって会社に向かった経験を持つ方は少なくないと思います。

苦手な上司や同僚との関係性に悩んでいる方もいるでしょう。

では、そのストレスの大きさを量ったり、ストレス解消を試みる術を持っていますか?

最初は小さな火種でも、朝目覚めると気が滅入り、体が動かなくなるほどの拒否反応で、仕事に行きたくない、仕事を辞めたいといった思いが頭の中を巡ってしまうこともあるのではないでしょうか。

朝に感じる不安や憂鬱。それは出社拒否症かも知れません

土日はたっぷり休養したのに、月曜の朝になると起き上がれない憂鬱。
週末までの毎日、目覚めると仕事への緊張と不安が沸き上がり、ベッドから這い出すような日々を過ごしているという方はいらっしゃいませんか?

「ああ、今日もまた仕事が始まる」
「もう会社には行きたくない」
そんな気持ちを鎮めようと努力しても改善されず、重圧は増すばかり。
なんとか力を振り絞って会社に行く日が続いても、それがだんだん酷くなると、仕事に行こうとすると頭痛や腹痛などのさまざまな症状が現れて、出勤できなくなる日も出てくるなど・・・。

自分の中でどうにもがんばれなくなるのが、出社拒否症という心の状態です。

出社拒否症の原因は、個人によって様々ですが、年代別にみると、20代は「自分はこの会社(仕事)に向いていないのではないか?」「自分の能力を活かせていない」など、職場での自分の役割や目標を失ってしまい、無気力感や無価値感から回避的行動をとってしまうケースが多いようです。無気力症候群(アパシーシンドローム)とも言われています。

一方、30代では、任される仕事も増えてくることでの責任や会社での業績や出世、上司との人間関係のストレスによることが多く、40代~50代では職場での立場や役割、管理職としての適性など、やはり人間関係のストレスによることが多いようです。

このように、年代別にみても原因や理由は総じてストレスによる職場環境への適応障害と言われています。
ではなぜ、そのような職場でのストレスを強く感じてしまうのでしょうか?

仕事に行きたくないと考えてしまう心理


職場環境への適応障害というと、社会性の欠如や精神的未熟さが指摘されることがありますが、決してそんなことはなく、原因を簡単な言葉で決めつけるのは良くないと思います。

先述したように職場でのストレスを感じやすい人は、人一倍まじめで仕事熱心で、周りからの評価も高く、責任感も強い傾向があります。

いつも真面目で、人の期待に応えようと一生懸命になっていませんか?
一見するとフレンドリーでみんなと仲良くやっているのに、そこには多大なストレスがかかっていることがあります。イエスマンであるせいで、仕事のキャパがオーバーしていませんか?

人間関係をうまく保とうとするあまり、「自分の感情を押し殺し相手に合わせることが多い」という場合もあるでしょう。

苦手な人への対応や、誰かに言われた一言、相手がとった態度の一つ一つを思い起こして、考え込んだり反省したり、過剰反応して心が疲れていませんか?

真面目さ故に、手を抜いたり息抜きが上手にできなかったり、周囲に気を遣ってしまったり、本音を出せなかったり、いつも緊張した人間関係の中にいると、ストレスを感じやすいと思います。

もし思い当たることがあるとすれば、とても辛いでしょうし、しんどいでしょうね。
出社する頃にあらわれる身体的・精神的な不調は、心の中のSOSです。仕事に行こうとすると症状が出るのであれば、明らかに仕事上の何かがストレスになり、重荷になっていると考えることができます。

解消するための考え方や対処法


拒否反応を起こしている心の状態の根本。それが対人面であれ、業務内容であれ、まずは仕事における何が負担なのか、自分で理解し受け止めることが大事です。
今、あなたが仕事に対して感じていること、仕事の内容やお客さん、上司や部下、同僚との関係、どんな些細なことでも紙に書き出してみましょう。
解決できるかできないとか、誰が何を思うかなどは気にせず、とにかく書き出してみましょう。

書き出してみたら、少し楽になったような気がしませんか?
紙に書き出すことで、書くことに気持ちが向くので、心が落ち着いたり、客観的になれたり、頭の中や心が整理されて解決策が浮かんだりすることもあります。

次に、書いたものを自分でどうにか対処できることとできないことに分けてみましょう。
そして、自分ではどうにも対処できないことは諦めて手放してみましょう。

「性格は変えられない、メンタル不調は治らない」といった認識を持っている方もいるかもしれませんが、自分自身を大切にし、少しずつ考え方を変えるだけで、症状が軽くなる可能性はあります。

どうしても朝の症状がきつい時は、無理せず会社を休みましょう。
少し調整して金曜や月曜に休みを取り、土日を含めまとまった休みを過ごすなど、仕事から離れる試みもいいでしょう。

また、仕事中心の生活ではなく、仕事以外に自分の楽しみや生き甲斐を見つけて、仕事を忘れて楽しめる時間を作ることや気分転換が重要です。

仕事が忙しくてストレスが溜まりそうな時でも、人間関係が上手くいっていれば、愚痴を言い合ったり、同僚と飲みに行ったり、発散しながら頑張れると思います。

ちょっとだけ勇気を出して、溜まっている感情を、同僚や仕事仲間あるいは家族に吐き出してみませんか?一人で抱え込んでしまうことは一番良くないです。解決してもらおうという気持ちよりは、聞いてもらうという気持ちが良いです。

日頃感じている想いや愚痴を吐き出すことだけでも、ストレスは減っていくと思います。
もし、そのような同僚や仕事仲間がいないのであれば、カウンセリングを活用してもらっても構いません。ひとりで悩まずに気軽にご相談いただけたらと思います。

毎朝が、心地よい朝に変わって、気持ちよく出勤できるようになることを願っています。

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