日曜日の夜になると憂鬱感と不安感で仕事に行きたくなくなる
今回は電池が切れたように全くやる気が起きない状況に陥る、鬱(うつ)に近い状態についてお話します。
「今までエネルギーに満ちあふれ、やる気を高く保ってきたのに、突然モチベーションを失ってしまった…。以前と比べると、別人のようになっていくダメな自分に焦りを感じる…」
もし、心当たりがあるなら、それは「燃え尽き症候群」かもしれません。
突然電池が切れたかのようにやる気が起きない。それは燃え尽き症候群かも?
やる気が起きなくなったのはいつからでしょう。なにかきっかけがありますか?
超多忙な時期には、短時間に集中してできた仕事があった。余裕が生まれた途端、気が緩んだみたいに良いパフォーマンスを発揮できなくなってしまった。また、そんな自分が許せない。
仕事人間と言われながら献身的に働いてきたのに、結果を出し達成感を味わったあとは、驚くほどヤル気が出なくなってしまった。今は虚無感や疲労感しか残っていない。そんな自分が嫌い。
自分が最善と信じて打ちこんできた仕事が、まったく期待はずれに終わったことで打ちのめされた。脱力と失望感を拭えない、乗り越えられない自分は本当にダメな人間だと考えてしまう。
上記は例ですが、活動的だった人が突然、対照的な状態になるのですから焦る気持ちはよくわかります。自己反省に終始したくなるのも無理はありません。
しかし、これは燃え尽きたかのように動けなくなる状態、「燃え尽き症候群」かも知れません。
やる気が出なくなる要因や心理を探ってみましょう
燃え尽き症候群では、燃え尽きてしまった経過を重要視すること、そこにアプローチしていくことが大切と言えます。
がんばってきた自分の中に「やらなければいけない」という強い義務感はありませんでしたか?
一生懸命努力しなければ、人の期待に応えなければ意味がない…という気真面目さで疲れきっていませんか?
また、知らず知らずのうちに、他人の期待に応える人生を選択してしまう場合がいます。
こういった方は、親の期待に応えたいという願望を持って子供時代を過ごしていることが多いようです。
また、親の期待に応えられなかった後悔や悲しみが、誰かの期待に応えたい気持ちにすり替わり、大人になってからも誰かの期待に応える人生を続けてしまうということもあります。
がんばらなければ認めてもらえなかったり、あるいはがんばっても認めてもらえなかったために、いつまでも認めてもらうことに執着してしまい、人に認められるためにがんばり続けてしまうのです。
他人から評価してもらうことや認めてもらうことをエネルギーにがんばっているので、それが得られてしまったり、逆にそれがどうがんばっても得られないと感じてしまったりすると、自分を動かすエネルギーが途切れてしまうので、電池が切れたかのように動けなくなってしまうのです。
そして、がんばれなくなった自分に価値はないと結論付けてしまうのです。
解消するための考え方や対処法
人の状態は常に一定ではないので、誰にも気分のいい日、沈みがちな日があります。
それこそ燃え尽きたかのように、何もする気になれないことがあってもいいのではないでしょうか?
燃え尽きたら「おしまい」というわけではありません。
「体調が悪いのかな?ちょっと忙し過ぎたから疲れが出たんだ。たまにはゆっくり静養しよう」
そんな風に自分に声をかけてあげましょう。
がんばり続けることが必ずしも良いわけではないのだと、心に余裕を持たせてあげることが大事です。
メリハリを付けて、休む時はゆっくり休み、心と体の状態を整えることが必要です。
そうは言っても、なかなか休みを取れなかったり、休みを取ることに罪悪感や後ろめたさを感じてしまうことはありませんか?
もしあるのであれば、自分のためのがんばりが、心の奥深くの無意識で、やらされている感や他人に認めてもらうためのがんばり、他人に責められないためのがんばりになっているのかもしれません。
仕事ではがんばらなければいけない時もあります。そんな時は、一度、自分の心に問いかけてみて下さい。
これは本当に自分のためのがんばりなのか?
自分の心や身体に無理をさせていないかどうか?
結果、がんばると決めた時は、何のためにがんばるのかを意識して、達成したときには自分自身にご褒美をあげるなどして、がんばった自分自身を認めてあげましょう。そして、がんばった後には必ず少しでも休みを取って自分を労ってあげましょう。
がんばった自分を誰よりも褒めることができる、あなた自身でいられるように願っています。
建設コンサルタント・IT業界で働く技術者の方へ
悩みや不安を抱えていませんか?一人で抱え込まずに、いつでもお気軽にご相談ください。
➢ メンタルサポートのメニュー・料金はこちらから
➢ 心理カウンセリング、セッション を体験されたお客様の声はこちらから