夜寝るときに仕事のことを考え始めると不安で眠れなくなる。
会議など、大勢の人の前でうまく話せなかったり、顧客へのプレゼンの席でいつもあがってしまう…仕事の重要な局面でこんな不安をお持ちの方も多いと思います。
そもそも人はなぜ緊張するのでしょうか?
人前で過度に緊張したり不安になったりする理由について
プレゼンをするなど、人前で話をする際、あるいは商談に臨む際など、緊張し不安に襲われる方も多いと思います。「失敗するわけにはいかない」「失敗することで会社や上司から能力がないと判断される」という思いから、精神的に追い込まれた状態となってしまうと、心の中は負の感情で満たされてしまいます。
しかし、大事なプレゼンや商談を前にして、緊張するのは当然のことで、緊張することをマイナスに捉えているということも、不安になる要因の一つだと考えられます。
「緊張していると良いパフォーマンスができない」「なんとか気持ちを落ちつかせなければ」と、頭の中で考えれば考えるほど、焦りが出てきます。
緊張している状態をダメだと思ってしまうと、無意識に緊張している自分はダメな自分、ダメな自分は失敗するに違いないと思ってしまうことにもつながります。
緊張や不安になる心理の原因と背景について
うまくやろうと思えば思うほど声がうわずってしまったり、さらに緊張してしまう背景には、「自分をよく見せたい」「笑われたり、バカにされたくない」という心理が働いていると考えられます。
それは、過去に失敗して周りからからかわれたことがあったり、目立つ場面で誰かから評価されたり他人と比較されたりした経験が潜在意識に強く刻み込まれてしまっているなどの理由が考えられます。
過去の失敗で笑われた、周りと評価されて比べられたなどの経験があると、同じような場面で無意識にその時の記憶がよみがえり、また同じような失敗をするのではないかと萎縮してしまい、不安だけが先行して本来の力を発揮できなくなってしまいます。
失敗した自分やできなかった自分に対するマイナスイメージが強い人は、自己評価が低く、直面した状況に自信がないと感じると、とたんに不安になってしまう傾向があります。
自己価値が低く自分の力を発揮できない理由について
自己価値や自己評価が低く、自分の力を発揮できない……などの状況は、成長過程での親の言葉や態度が強く影響している場合があります。
赤ちゃんの頃は感情を素直にあらわしますが、成長するにつれて自分の思いとは別に、親などの顔色に合わせて発言したり行動したり、親が喜ぶような振る舞いをするようになります。
そのような成長過程において、良くできた時だけ誉められて、逆に失敗した時には責められたり否定されたりするような環境であった場合、親に誉めてもらい愛してもらうためには「親の期待に応えなければならない」と思うようになります。
また、親が過保護や過干渉の場合、親が自分の行動やふるまいで過剰に反応してしまったり、不安になってしまったりするため、ほかの人にどう見られているか、どう思われているかを常に気にしてしまい、人前で過度に緊張してしまうという心理にもつながります。
適度な緊張感で自身の最高の能力を発揮するには
緊張状態にあることは、「いつも以上の力が発揮できる」「最高の状態にある」と捉えることもできます。
緊張状態にあるのはむしろ当たり前、大事な場面の前にエンジンがかかっているのだと考えるようにしてみましょう。
また、「できる自分をイメージしてみる」「上手くできる人の行動や仕草、振る舞いなどをまねてみる」というもいいでしょう。
緊張して失敗してしまう自分ではなく、適度な緊張で良いパフォーマンスが発揮できている自分をイメージして大事な場面に望んでみましょう。
上手くできている時の状態を、視覚、聴覚、触覚、体感覚を使ってイメージしてみましょう。そうすると、自然と緊張がゆるみ、リラックスしてくると思います。
そのような状態で望めば、適度な緊張で最高のパフォーマンスを発揮できるはずです。
しかし、それでも緊張や不安が強いという場合は、先述したような心理が働いていることが考えられます。
自分だけでは、なかなか前向きになれないとき、誰かに助けてほしいというときは、友人や家族、職場の仲間だけでなく、心理カウンセラーなどに打ち明けてみてはいかがでしょう?
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