コミュニケーションの原点

斎藤せい子

斎藤せい子

テーマ:カウンセラーの想い

友達

私はコミュニケーションを自分のカウンセリングのテーマだと考えています。

初めてコミュニケーションを意識したのは小学校3年生の頃。
(もちろんコミュニケーションなんて言葉は知りませんでしたが…)

それまでの私は思ったことをそのまま言葉にする子どもでした。
そしてそれを良い事だと信じきって疑いもしませんでした。
なぜなら、それは「本当」のことだから。

ウソをつくのは良くないと教えられていましたし、
自分が思ったことは「本当の事」だから、そのまま相手に言うのが
良い事だと思っていたのです。

ところがある日同級生に言われた一言に、私はとてもショックを受けました。

不思議な事に、言われた場所も(小学校のトイレでした)言った相手も(ゆかりちゃんです)
覚えているのに言われた言葉そのものは思い出せません。
ただ、相手が言った言葉に対して「ひどい!」と抗議をしたことはハッキリ覚えています。

その時に相手から「でも本当のことだもん」という答えが返ってきたのです。

相手の言葉で傷ついて初めて「本当のこと」を言って相手が傷つくこともあるんだなと
気づきました。
同時に「自分が思う本当のこと」と「相手が思う本当のこと」は違うんだなとも
思いました。

それからは気持ちを言葉にするのかちょっと怖くなり…
でも相手に合わせてしまうのも自分に嘘をついているようでモヤモヤする…
という状態で長く過ごすことになります。

そこからずっと、「自分の気持ちに正直に、でも相手を嫌な気持ちにさせない」
コミュニケーションの方法を模索して今の私のスタイルが出来上がっています。

人とのコミュニケーションに迷ったり悩んだりしている方には、きっと私の
数十年の経験がお役に立つと思いますよ。

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