カウンセラーの新たな思い

斎藤せい子

斎藤せい子

テーマ:カウンセラーの想い

いつもお読みいただいてありがとうございます。

本日は私の個人的な話です。
興味のない場合は読み飛ばして下さいね。

先週の金曜に私の年下の従弟が亡くなりました。
当初亡くなった理由が分からなかったのですが、自殺だと分かりました。

いとこと言っても、私とは母親同士・父親同士が兄弟なのでDNA的にはほとんど同じ、
しかも彼ら3兄弟の両親が若くして亡くなって一時期は私の両親が引き取っていたので
弟のような存在でした。

3年位会っていませんでしたが、震災の時には岩手にいる私の母を気遣ってくれ
その後離婚した奥さんとヨリが戻ったと聞いていたのですが・・・。

通夜の場で、亡くなった従弟が書いていた遺書ともとれる日記を読ませてもらいました。

最初は睡眠障害、それからウツ状態になり、ここ半年ぐらいは毎日
生きる事と死ぬ事の境界線にいたようでした。

そんな状態が続くと、人はほんの小さなきっかけで死を選んでしまうのだという事を
改めて感じました。

知らなかったとはいえ、自分がカウンセラーとして仕事をしているのに
なにもできなかった事に、今悔しい思いでいっぱいです。

でも、私よりもさらに悔しい思いや罪悪感に苛まれているのが
喪主でもある故人の弟です。

いつでも会える距離に住んでいたのに、日記には「最後に弟に会いたい」と書いていて
亡くなった日の朝、メールが入っていたとのこと。
しかも、前の週に連絡しようかなと思っていたけど、用事があってまた今度・・・と
思っていた矢先の訃報だったのでなおさらです。

今はその弟が眠れない日々を過ごしています。

今、私ができる事は亡くなった従弟のような状態になる人を少しでも減らすこと。
小さなきっかけで死を選ぶなら、逆に小さなきっかけで生きようと思うこともあるはずです。

カウンセラーになる前の私は、100の辛さを背負っている人には、
その100を引き受ける気持ちがなければ手を差し伸べられないと思っていました。
でも、100のうち1つでも2つでも減らすことが出来れば、死なずに済むこともあるでしょう。
そうして回りの人間が協力することで100の辛さを、いつしか90、80としていくことも
できるでしょう。

そしてもう一つは残された人の悲しみや悔しさ、罪悪感を少しでも軽くすること。

誰でも大切な人が亡くなったなら、「自分にもっとできる事があったのでは」とか
「あの時こうしていれば」という後悔や罪悪感は残ります。
でも自分を責め続けることで、自分が病んでしまうこともあるのです。

すぐに後悔や罪悪感が無くなることはありませんが、だからこそ自分を責めている人に
「あなたは悪くない」と伝え続けていこうと思います。

カウンセラーとして、個人として新たな思いで進んでまいります。

今回は個人的な話で長々と失礼いたしました。

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斎藤せい子(心理カウンセラー)

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