文金高島田と新日本髪の違い

杉山幸恵

杉山幸恵

テーマ:日本髪

季節も秋になり、結婚式・七五三などの行事も盛んになる季節です。
コロナの影響はありながらも、結婚式のお問合せも増えつつあり、
10月は神社結婚式も行っています。

最近、私どものサロンへ来店されるお客様や、お問合せで増えているのが「地毛で新日本髪を結って結婚式をしたい」「七五三はきっちり日本髪にしてほしい」など伝統スタイルをしっかり、写真に残していきたいと思われる方が多くなっているようです。
先日は、新日本髪ではなく、「文金高島田を地毛で結ってほしい。そのために髪の毛も腰まで伸ばしています」と来店されました。
文金高島田を地毛で結うということは「鬢付け油」(びんつけあぶら)を使い本格的に結うスタイルです。いわゆる、かつらのスタイルを地毛で作るわけですから想像するととても大変なことです。
一緒に仕事をしているベテラン美容師さんの中に「文金高島田」を結える人がいます。最近では本格的に結える人が少なく、希少な存在と言われています。
結うのに髪の毛の癖をなおし、油を調整しながら結い上げていくので4時間もかかり、外すのに1時間近くかかるとのこと。
それでもお客様はこの夢をかなえたいとのことでした。新日本髪は油を使わず、日本髪風に結い上げる現代の日本髪と思ってもいいかもしれません。
文金高島田は本物の日本髪ですから、本物にこだわる方は譲れないのかもしれませんね。
どちらのスタイルにしても、白無垢で、綿帽子や角隠しを付けることができるので日本人ならではの
結婚式のヘアースタイルですね。

新日本髪の例です。
新日本髪1
新日本髪2

文金高島田のかつらです。
文金高島田1
文金高島田2

うん!やはりきれいです!
これからも日本の結婚式を広めていきたいです!

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杉山幸恵
専門家

杉山幸恵(着付け師)

株式会社 アントワープブライダル

今まで10,000件以上の着付けを経験し培ってきた顧客コミュニケーションを元に苦しくなく着崩れしない着付けに定評がある。プロの着付け師を育てる技術とビジネスマナーを指導。

杉山幸恵プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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