企業の課題や可能性を見極め、適切なキャリア支援を実施（3/3）

個別相談からセミナーまで幅広くサポート

　通信事業の大手企業に勤めていた福山さんが徳島に帰郷し、父が創業した会社に入社したのは今から10年ほど前のことでした。周りのスタッフはすべて自分より年上という環境の中、一営業マンとして県内を奔走する日々が続いたと言います。

「父から代替わりをした時に、まずは社員や派遣スタッフがスキルアップをするための制度を導入しました。パソコン動画での研修を通じてスキルを高めることができるEラーニングもその一つです。私自身もキャリアコンサルタントの資格を取り、新たな時代への備えを行いました」

　この時から蓄えたスキルや経験は、企業の従業員のキャリア支援にも積極的に活用。年数回の定期的な個別面談のほか、採用時や人事異動時、産休前後などのキャリアの節目の不安定な時期に個別面談を実施することで、従業員の定着促進、モチベーションアップを図ることが可能です。
　また、E-ラーニングを用いた社員教育支援や、キャリア研修、更には人材ビジネスや大学でのキャリアカウンセラー経験も踏まえて、採用から定着に向けたセミナーなども開催。地場ならではのフットワークの良さを活かし、あらゆるサポートを行っています。

「今はいろいろな働き方があります。よく、派遣という働き方や中小企業で働くことをネガティブに捉える方がいますが、正社員も派遣社員もパートもフリーランスも、また大企業も中小企業もベンチャー企業も、優劣あるものではなく、多様な働き方の選択肢のひとつにすぎません。雇用形態や会社の大小に関係なく、今の働き方に誇りややりがいを持って働いてもらえるような支援をしていきたいと思っています」

（取材年月：2018年12月）

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