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選ぶと危険!失敗する間取り7選 4&5&6&7

上谷幸祐

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テーマ:間取り

4 片開き戸

失敗する間取り4つ目は、片開き戸です。

片開き戸は、住宅で一番採用されることが多い、シンプルな扉です。

気密性が高く、デザインも豊富で、金額も引き戸等の、他の扉形状に比べて、安価なのでメリットも多いです。

ですが、採用することが多い分、気をつけていないと、失敗する間取りのパターンも多いです。
今回は、その中でも2つご紹介します。

片開き戸の失敗1つ目は、扉の開き勝手です。
片開き戸の扉は、部屋の内側に開くのか、外側に開くのかを選択します。

ほとんどの場合、間取り図に勝手に表記されているので、考えることもないかもしれませんが、「部屋の扉は内開きだ」という固定概念があると失敗してしまいます。

そもそも、部屋の扉を内開きにする理由は、廊下を歩いている人と接触すると危険だからですよね。つまり、他の人の動線と干渉しないような部屋であれば、外開きでも問題ないわけです。


例えば、廊下の奥側の部屋です。
そうすれば、内開きの場合には使えないような、扉が開閉するスペースも有効に使えます。また、クローゼット扉と干渉するような場合も、わざわざ引き戸に変更しなくても解決できます。続いて、片開き戸の失敗2つ目は、設置場所です。


片開き戸を設置する際に、扉の設置位置を、クローゼットの扉と揃えている場合も多いです。
理由は分かりませんが、これでは廊下のスペースを増やしてしまうだけなので、もったいなく感じます。とはいっても、位置を変えたところで、扉を開くだけのスペースだから、結局使えないから一緒でしょ、と考えている方も多いと思います。

ですが実は、クローゼットの側面の壁は、格好のニッチ収納の設置スペースです。この部分にマガジンラックや小さい棚を設置すれば、出入りの度に、必ず通る場所に、収納を作ることができます。これがあれば、忘れ物が多いウチの子供でも、忘れ物を1割くらい減らせるかもしれません。多分無理ですけど。

5 ウォークスルー

失敗する間取り5つ目は、ウォークスルーです。

ウォークスルーは、1つの空間に、2つ以上の出入り口を設けることで、部屋の中を通路としても利用できる配置です。家事動線や生活動線の短縮のために、採用することが多い間取りですよね。

ですが、こちらも失敗することが多いので注意です。
その失敗ポイントは、ウォークスルーにこだわりすぎるということです。詳しくご説明します。

ウォークスルーにこだわると、動線を短縮するために、部屋と部屋をどんどん直接つなげていくことを考えてしまいます。例えば、家事動線に関係するのは、物干しスペースや脱衣室、そして洗面室と、浴室、加えてファミリークローゼットですよね。こういった部屋にウォークスルーを採用すると、動線は便利なように思うかもしれません。

ですが、例えばファミリークローゼットへ向かうには、必ず脱衣室を経由することになり、実際には、動線は限定的になってしまい、逆に不便を感じてしまいます。つまり、ウォークスルーを計画すると、動線が限定されるというデメリットがあるんです。

実は、こういった小さいスペースを、効果的に短い動線でつなぐ方法があります。
それは、非常に簡単な方法で解決します。最近では、いかに廊下を無くして、コンパクトに設計するのか、というところに意識が向きすぎて、部屋と部屋を直接つなげて、動線が混雑してしまう間取りをよく見かけます。

こういった迷路のような間取りは、廊下やホールを設けることでスムーズになります。
一見、廊下は余分なスペースに感じるかもしれませんが、廊下を設けることで、その分、部屋の中に計画していた、通路の空間を、今度は部屋の空間として、有効に利用できます。
ですから、無駄なスペースにはなりませんので、ご安心ください。

無駄な廊下はもちろん無駄ですが、必ずしも廊下を0にすることが、コンパクトな設計の為に良いとは限りません。
でも、まあやっぱり、極力0が理想ですよね。「いや、どっちやねん!」

6 小上がり和室

失敗する間取り6つ目は、小上がり和室です。

小上がり和室は、主にLDKに隣接して設けることが多い、畳のスペースです。
この小上がり和室は、作って良かったという成功の声と、作らなければ良かった、という失敗の声がそれぞれに多い印象です。

そして、実はこの成功と失敗を分ける、明確な失敗ポイントがあります。
その失敗ポイントは、LDK空間と一体になっているかどうかです。

どういうことかというと、LDK空間と一体に配置できていれば、普段から使用するスペースとして生きてきますが、孤立した配置にしてしまうと、一気に普段使いしなくなってしまいます。そうなると、使用する頻度は下がってしまいますから、「作らなければ良かった」、と後悔することになってしまいます。

これを回避する最も効果的な方法は、リビングと小上がり和室を、兼ねるという方法です。
そもそも、小上がり和室は、従来でいう居間のような使い方をしますから、リビングとキャラが被ってしまっています。それなら初めから、小上がり和室をリビングとして使用することで、家族の誰かや、来客時にだけ使う、狭い畳スペースではなく、広々とした畳空間で、家族全員でくつろぐことができます。「やっぱり畳が落ち着く」という方におススメです。

7 シューズクローク

失敗する間取り7つ目は、シューズクロークです。

シューズクロークは、説明もいらないくらい採用率の高い人気の玄関収納ですよね。

ウォークインタイプで使用する場合や、サブ玄関としてウォークスルーで使用する場合など、そのご家庭によって、色々な使い方ができる一方、それぞれに失敗ポイントはあるのですが、どのパターンにも共通している、最大の失敗ポイントがあります。

それは、暗いということです。


シューズクロークを設けているお家は、窓を配置する面が無くなってしまう場合が多く、玄関ドアの小さなガラス窓に、玄関の採光の全てを託している場合が多いです。
以前のこちらのブログでも、玄関の暗さについては解説していますが、相変わらず間取りチェックのご依頼の中で、窓が無い玄関が凄く多いです。

少しの巾でも良いので、玄関ドア以外で窓を設置してほしいと思います。


今回は、『選ぶと危険!失敗する間取り7選』をご紹介しました。

間取りは、一度気に入って採用を考えてしまうと、確証バイアスが影響して、間取りの良い面しか見えなくなってしまいます。そこはあえて、反対意見を聞いてみたり、デメリットも検索してみて、悪い面も見た上で採用してください。


特に、工務店や不動産業者が発信している情報は、何か裏があるかもしれませんので、気をつけてください。
はい、そうです。私もその一人ですから、必ず他の方の意見も参考にしてください。

このコラムでは、実際の住まいづくりで、本当に役立つような情報をお伝えしております。
一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!

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上谷幸祐
専門家

上谷幸祐(一級建築士)

アクアホーム

家族の「叶えたい」が詰まった理想のお家を提案。土地探しから資金計画など、家づくりの初期段階からサポートする地域密着型の工務店。公式YouTube「住まいの専門家チャンネル」の登録者数は2万人を超える。

上谷幸祐プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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