間取り初心者必見!片付かない間取りの特徴10選 1&2&3
こんにちは。住まいの専門家上谷です。
今日は家づくりの中でも、特に気になる動線のお話です。
動線は、各部屋をつなぐような広い範囲に関係するのはもちろんですが、部屋の中にでも細かく存在しますから、住まいづくりの中でも、実際の生活に関わってくる、非常に重要な要素です。もちろん皆さんも、動線で失敗したくないですよね。
しかし、実際の間取り計画では、部屋の広さや、デザインばかりが気になってしまって、動線計画は担当者任せになっている、ということも多いと思います。
そこで今回のブログでは、皆さんのお家を生活のしやすい最高の動線にするために、動線で起こりやすい失敗や、見落としやすい注意点に限定してご紹介します。
それぞれの間取りの特徴や、メリット・デメリットに加えて、効果的な対策まで詳しく解説します。
ご家庭によって生活のしやすい動線というのは、大きく異なってきますから皆さんの生活スタイルに合わせて、役立つ情報だけ取り入れながら、是非最後までご覧ください。
それでは、「知らないとずっと後悔!失敗動線7選」をご紹介します!
1.ワンフロア完結型
1フロア完結型は、最近特に要望が多い間取りで、家事に関係するスペースを、1フロアにまとめて配置する間取りです。
1フロア完結型を採用することで、家事動線をまとめることができますから、共働きが多く忙しい現代のご家庭にとって、メリットが多い動線となりそうですよね。「これは何が何でも採用したい」と考えている方も多いと思います。
しかし、1フロア完結型には、誰もが陥りやすい失敗ポイントがあります。その失敗ポイントは、各スペースが窮屈になってしまうという点です。どういうことか詳しくご説明します。
まず、1フロア完結型に、関わってくるスペースを挙げてみると、まず、脱衣室や洗面室、浴室などの水回りスペース、そして物干しスペースやファミリークローゼットなどの家事収納スペース、それにキッチンへの動線も関連してきます。
また、こちらを1階に配置する場合は、さらにそれ以外に、玄関やホールといったスペースも加わります。
こう考えると、1フロア完結型の動線計画には、かなりのスペースが必要になる、ということが分かっていただけたかと思います。
もちろん、平屋の場合や、土地のスペースにゆとりがある場合は、いくら広げても問題はありません。ですがほとんどの場合、1階部分にそこまでのゆとりは無い、という場合が多いと思います。
そうなると各スペースを、かなりコンパクトに設計する必要があります。
ですが、せっかく1フロアで便利なはずの動線計画を、収納スペースも十分に取れないような、窮屈な設計にしてしまうのはつらいですよね。
こういった場合の効果的な対策は、家事スペースを適切にグルーピングをして、階ごとに振り分ける、という方法です。
例えば、2階の個室空間に加えて、浴室や洗濯室、そして、物干しスペースやファミリークローゼットを配置することで、個室と水回りをプライバシー空間としてグルーピングして、まとめて配置することができます。
生活スタイルによっては、このように浴室や収納空間は、寝室に近い方が使いやすいというご家庭もあると思います。
このような配置であれば、1階のリビング空間も広々と計画できますし、関連のあるスペース同士の動線は、コンパクトにまとまっていますから、様々な面でメリットがあります。
簡単にいってしまえば、1フロア完結型動線にこだわりすぎないこと、ということですが、ご自分の生活スタイルに応じて、2階に配置する方が適切な空間を検討してみてください。
2.道路側の玄関
「玄関は道路面に配置するのが当たり前でしょ」と思っている方も多いかもしれませんが、実は、敷地条件によって避けた方が良い場合が多いです。詳しくご説明します。
分譲地の場合や、敷地にゆとりが無い場合、道路面というのは日照や採光を確保する上で重要になります。
道路面以外の3面は、隣の土地と隣接している、という土地の形状は多いですから、例えば、道路面に庭を設けたり、リビングを配置する、ということは多いと思います。
しかし、道路面に玄関を配置してしまうと、せっかくの開けた面に玄関やホールが占領してしまい、キッチンを日照条件の悪い面に配置してしまったり、矩形のLDKになってしまう場合もあります。
実際、こういう形状のお家は凄く多いですよね。
ですが実は、非常に簡単な方法で、こういった問題を解消することができます。
その方法は、アプローチを奥まで伸ばすだけです。
最近では、来客者も少ないですから、玄関の位置や構えについて、そこまでこだわる必要もありませんし、敷地の奥側の玄関であれば、玄関ドアを開けた際に中が見えてしまうというような、プライバシー性を気にしなくても良い、というメリットもあります。
また、土地の面積にゆとりが無く、駐車場から玄関の奥行があまり取れず、玄関の上部に、十分な庇が設けられない、という場合もありますが、玄関の配置を奥にするだけで、そういった問題も解決することができます。
「車から玄関まで歩くのが遠いわ」という声もあるかもしれませんが、アプローチが多少長くなったところで、出かける時と帰宅時の数歩分変わるだけです。
それによって日照を確保できるスペースが増えると考えれば、そこまで道路側の玄関にこだわる必要はないと思います。
それにメインの外観から玄関がなくなると、外観デザインの自由度はずっと広がりますから、デザイン性についてもオススメです。
もちろん道路や駐車場の真反対に玄関を作る必要まではありませんが、特に理由もなく、なんとなく道路側に玄関を配置している、という方は、是非ご検討ください。
3.整形の間取り
家の形を考える場合にほとんどの方は、正方形や長方形のような、整形の間取りで検討することが多いと思います。
しかし、整形の間取りで計画をすると、本来の理想の動線を、実現することができなかったり、無駄なスペースで穴埋めをしてしまう危険性があります。
どういうことか詳しくご説明します。
例えば、A・B・C・Dの関連するお部屋がある場合に、各部屋を行き来するために、理想の動線配置をイメージすると、不整形な間取り配置になってしまう場合があります。
こういった場合に、整形な間取りにこだわってしまうと、次のような3つの間違った行動をとってしまいがちです。
1.部屋の配置を変えて、本来の理想の動線ではなくなってしまうこと
2.必要な部屋の大きさを変えて無理やり整形に合わせてしまうこと
3.無駄なスペースを作って穴埋めをしてしまうことです
この中でも特に多いパターンは、3つ目の穴埋めパターンです。
これはハウスメーカーにプランをお任せしているような場合は気づきにくいですが、営業マンから、要望していないスペースの提案があった場合は、これに当てはまっているとみて間違いないでしょう。
「階段の横にお子さんのためのプレイルームを計画しておきました」というようなパターンです。とはいっても「整形な方が割安やからええやん!」という声もあるかもしれません。
ですが、割高な100万よりも、割安な150万の方が当然ながら高いです。それが必要のないスペースで穴埋めされたのなら、なおさらですよね。
それに、不整形な間取り形状も効果的に利用することで、中心部の部屋に採光を取り込んだり、ファサード(建物を正面から見た時の外観のこと)を印象的なものにすることもできますから、整形な間取りにこだわりすぎないように計画していただいたらと思います。



